八 ヶ 岳

2,899m 長野県・山梨県
2015年9月22日の登頂はココ  2017年7月18日の登頂はココ

2014年6月28日(土)~29日(日)  曇りのち雨・晴れ一時雨
【メンバー】 朝日旅行登山部メンバー

【6月28日 行動時間 4時間10分】
桜平(10:18)→(10:48)夏沢鉱泉(11:23)→(12:06)オーレン小屋 →(12:38)夏沢峠 →(13:44)硫黄岳 →(14:08)硫黄岳山荘
【6月29日 行動時間 8時間08分】
硫黄岳山荘(6:30)→(7:25)横岳(7:35)→ 三叉峰 →(8:45)地蔵尾根分岐 →(8:49)赤岳展望荘(9:05) →(9:37)赤岳(9:49)→(10:18)赤岳展望荘(10:25)→(11:16)行者小屋(12:00)→(13:50)美濃戸山荘 →(13:55)赤岳山荘(14:00)→(14:38)八ヶ岳山荘(美濃戸口)


梅雨の真っ最中で、雨は覚悟して特産の「ツクモグサ」の花を目当てに赤岳を登ってきました。本心では、今回登った硫黄岳、横岳、赤岳に加え、阿弥陀岳にも行きたかったのですが、どこも企画が無かったので、阿弥陀岳は諦めることにしました。
初日は雨の覚悟はしていたものの、硫黄岳山頂付近で雨と風に攻めらて同行したメンバーが低体温で体調不良になるなどのアクシデントもありました。
宿泊した硫黄岳山荘は、歴史のある建物ではありましたが、ウォシュレット付水洗トイレを完備し、ゆったりと普通サイズの布団に寝られ、また接客態度も良く、快適な山小屋でした。(ここのオリジナル?山バッジを買わなかったのが心残りです)
翌日の朝方は少し曇も残っていましたが、みるみる晴れて安全、快適に横岳の岩場を通過することができました。赤岳への最後の急登を喘ぎ、赤岳山頂に辿り着いたときは、不運にもガスで眺望はありませんでした。地蔵の頭まで戻り地蔵尾根を行者小屋へ下り昼食にします。この行者小屋で偶然にも別のツアーで八ヶ岳に来ていた秋山さんと出会いました。秋山さんは昨年、南アルプスを縦走したときのメンバーのお一人です。
行者小屋からは南沢沿いを美濃戸入口まで歩き、今回の山行は終わりました。


2014年6月28日(土) 桜平~硫黄岳山荘

茅野駅からタクシーで桜平のゲートまで入ります

下り気味の林道を歩き始めます。

夏沢鉱泉に着きます。車はここまで入るようです。
夏沢鉱泉で摂ったうどん昼食では、少し物足りなかったです。

夏沢鉱泉を出て、夏沢沿いを夏沢峠を目指します。

樹林帯の中を進みます。歩きやすい道です。

夏沢鉱泉から40分ほどでオーレン小屋に着きます。
ここで小休止します。

オーレン小屋からも夏沢沿いに樹林帯を登っていきます。

ヒュッテ夏沢・山びこ荘が建つ夏沢峠を通過します。

少し傾斜がきつくなりました。

樹林帯を抜けて岩場の急登になります。風雨が襲います。

どこがピークか分からない硫黄岳の山頂に着きます。
ガスのため展望はまったくありません。

展望も無く、寒いだけなので早々に下山します。

第1日目の宿泊先の硫黄岳山荘には、予定より40分も早く着きました。風雨が強くなったため、ややハイペースで歩いてきましたので・・・。
途中、硫黄岳山頂付近でメンバーに体調不良者が出てしまったことは残念でしたが、それでも無事、全員が小屋に着けたことは良かったです。
山小屋での時間に余裕ができたので、お約束の酒盛りと山談義となりました。
硫黄岳山荘の従業員メンバーは、テキパキと仕事をこなし、素晴らしい人材に思えました。

2014年6月29日(日) 硫黄岳山荘~八ヶ岳山荘

二日目の天候は曇りのち晴れというものの、朝6時頃は、時折雨が降る空模様。6時30分に硫黄岳山荘を出ます。

東の山々に少し雲海が掛っています。このまま、雨が上がってくれれば良いのですが…

昨日、歩いた硫黄岳の稜線と火口跡が見えます。
硫黄岳は広い台地状の山頂です。

横岳へ向かう登山者の姿が小さく見えます。
ゴツゴツした岩場の道のようです。

横岳への登りの途中で硫黄岳を振り返ります。火口の跡が良く分かります。硫黄岳山荘も小さくなりました。

大同心の左側に横岳が頭をのぞかせました。阿弥陀岳も見えてきました。

横岳の奥の院を目指して岩場の稜線を進みます。

稜線から西側に乗越して横ばいに進みます。

鎖が付いた岩場を登ると、間もなく横岳山頂(奥の院)に着きます。ここで少し休みます。


奥の院からは、赤岳、中岳、阿弥陀岳が望めます。
時折ガスが出てきますが、まずまずの天気です。

奥の院を出て稜線を進むと正面に富士山の姿が見えてきます。何故か富士山が見えると嬉しくなります。

石尊峰から鉾岳の西側へ鎖場を一旦下り、登り返します。

日ノ岳の東側の長い鎖場を下ります。上下2本の鎖が付いているので、スムーズに通過できます。

鎖場を下りきると塔のような岩峰の基部を巻いて平らな稜線に出ます。

稜線を進むと地蔵の頭(地蔵尾根分岐)に出ます。帰路は、ここを下ります。直進して赤岳へ向います。

赤岳展望荘に着きました。ここで山バッジを買おうと思っていましたが、残念ながら売り切れでした。硫黄岳山荘で買っておけばよかった。失敗しました。

小屋にザックをデポして空身で赤岳山頂へ向います。
空身は楽チンです。

赤岳への登りは滑りやすく、浮石も多いので落石には充分に注意しなければなりません。

急なガレ場を登り切ると赤岳頂上小屋が建つ赤岳北峰、更に進むと赤岳山神社が建つ赤岳南峰に着きます。

生憎のガスで眺望はえられませんでしたが、とても清清しい気持ちです。暫く休んでから地蔵の頭まで往路を下ります。

地蔵の頭から急坂を下っていきます。滑りやすいので注意が必要です。

地蔵尾根は、行者小屋までの最短ルートです。よく整備された道です。

要所要所に鎖や梯子が設置され、安全に登降ができます。
古い梯子は、新しく鉄製階段に架け替えられています。

地蔵尾根から赤岳を振り返ります。数分前まで、あの頂に立っていたと思うと感慨も一塩です。

休憩場所から、通過してきた横岳の岩峰を見上げます。

名前からは似つかわしくない岩峰郡の横岳です。

樹林帯に入るころにポツポツと雨が落ちてきました。
梅雨なので仕方がないです。でも暫くして上がりました。

地蔵の頭から1時間45分ほどで行者小屋に着きました。
ここでカレーライスのお昼ご飯です。大盛を頼みました。

食事を終わって一休みしていると団体さんが到着しました。団体さんの中から聴き覚えのある声がする方を振り返ると南アルプス縦走でご一緒した秋山さんでした。

偶然にお会いした秋山さんと、またいつかどこかの山で再会することを約束して、我々は先に出発します。

南沢を何度か渡り返します。雨期なのに水量は多くないです。

行者小屋から1時間50分ほどで美濃戸山荘に着きます。
これで今回の山行も終わりとなります。

美濃戸山荘からは林道を美濃戸口まで歩きます。
タクシーは理不尽にも乗り入れが出来ないようです。

赤岳山荘前で小休止の後、再び林道を歩きます。

赤岳山荘から林道を歩くこと35分ほどで、送迎バスが待つ八ヶ岳山荘前に到着しました。お疲れさまでした。

【八ヶ岳で出会った花々】

チョウノスケソウ

ハクサンイチゲ

ハクサンシャクナゲ

ハクサンシャクナゲ

イワウメ

キバナノコマノツメ

コイワカガミ

クモマナズナ

ミヤマキンバイ

ミヤマシオガマ

オサバグサ

オヤマノエンドウ

シロバナノヘビイチゴ

ツクモグサ

ウルップソウ