宮之浦岳
1,936m 鹿児島県
2015年5月23日の縄文杉登山は
ココ
淀川登山口(5:25)→(6:25)淀川小屋 →(8:20)小花之江河 →(8:32)花之江河 →(9:00)黒味岳分岐 →(9:35)投石平 →(11:18)くりお岳 →(11:44)宮之浦岳(12:32)→(14:17)投石平 →(15:35)小花之江河 →(18:35)淀川登山口
【行動時間 13時間10分】
宮之浦岳の山頂は、霧に包まれていて見えません
世界自然遺産:屋久島の最高峰、宮之浦岳を屋久島の地元ガイドさん、会社のTaishiさんと二人のご婦人の五人パーティーで歩いてきました。
明け方は小雨が降る生憎の天候でしたが、ヤクシマシャクナゲを見るために沖縄では梅雨入りするような季節を選んだこともあり、増して一月に35日雨が降る屋久島なので、雨は覚悟をしていました。負け惜しみかしら?
淀川登山口から宮之浦岳山頂までの標高差は600m足らずで、アップダウンの繰り返しはあるものの累積標高差も1,100mほどで、苦労する山ではないのですが、同行したご婦人のペースが遅すぎて、何と13時間という自分としても最長記録となる山行となってしまいました。イライラしてはいけないのですが…。
また、前を歩いていた同行したTaishiさんも、出発早々に膝を痛めたようで、シップを貼って様子を見ましたが回復することなく、投石平の岩屋で登頂断念となり、彼にとっても残念な山行となってしまいました。
今回の山行は小さなアクシデントはありましたが、全員無事に登山口まで戻ることができ、自分は日本百名山登頂90座目となり、いよいよテンカウントダウンとなりました(^^v 来年の春に登る予定の日本三名山である「白山」を最後に、日本百名山の完登を目指します。
淀川登山口の駐車場とトイレ
安房の宿から1時間ほどで、淀川登山口に着きます。ここの駐車場は6台ほどで満車になってしまうため、あとは路肩に停めるしかありません。宿を朝4時出発にした理由がこれでわかりました。
登山口の「淀川登山口」です
いきなり階段で始まります。雨に当たり、カメラが再び風邪をひきそうです。
ログハウス風の「淀川小屋」です
登山口から1時間ほどで淀川小屋に着きました。2段式床になったシッカリした小屋でした。
淀川小屋の脇を流れる清流、淀川です
淀川は、昨日から雨が降っていましたが、まったく濁っていませんでした。。
木の根が多い登山道ですが、良く整備されていて全く危険はありません。
ガイドさんは屋久島で生まれ育った方です。自然のことを色々とお話してくださいます。
ヤクシマシャクナゲ
ヤクシマシャクナゲの花に出会いました。例年より開花がやや遅れているそうです。
ガスの中に浮かび上がる峰峯です。幻想的な風景です。
新緑がとても綺麗です。
再びシャクナゲです。これは見慣れた高さに咲いています。
ツツジの種類でしょうか。淡いピンク色が爽やかな感じです。
木製の階段を下っていくと間もなく小花之江河に着きます。
小花之江河に着きました
高層湿原なのですが、植物(花)は全く咲いていませんでした。ちょっと残念。
花之江河に着きました。
ここでも高山植物は見つかりませんでした。小休止します。
水が流れる岩盤を登ります。滑りそうに見えますが滑らないで歩けます。
黒味岳への分岐です。
黒味岳からの宮之浦岳が見たかったのですが、団体行動なので仕方なく諦めます。
ロープ付きの岩場を下ります。花崗岩で滑りにくいです。
投石平(なげしだいら)
投石平からは、宮之浦岳、永田岳、黒味岳をはじめ多くの山々が望める場所なのだそうですが、残念ながら霧の中です。Taishiさんがなにやら苦しそうな表情。この後、投石岩屋先でリタイアすることに。残念ですが無理は禁物です。
投石岩屋から登っていくと下に投石平が望めます。このピークは黒味岳です。
安房岳の基部に下っていきます。
正面にみえるのが栗生岳で、その奥が宮之浦岳です。
沢に出て視界が開けました。転々とシャクナゲが咲いています。
シャクナゲの花の咲き始めはピンク色で次第に白くなるそうです。
奇岩とトイレブース
この山塊にはトイレはありません。全て携帯トイレの使用となりますので、それ用の囲いのブースが設置されています。特に女性にはありがたいですね。
奇岩は人物のようにも見えます。
栗生岳に向って登るところから振り返ると、ネコの耳のような形をした山頂の扇岳が迫っています。
栗生岳山頂
栗生岳には岩屋があります。岩屋では、若い登山者数人が雨宿りを兼ねて食事をしていました。
岩屋の奥にある祠
地元のガイドさんは、各祠でお供えをしていました。島の方々は皆さん信心深いそうです。
宮之浦岳の山頂は見えませんが、最後の登りを踏ん張ります。
やっと宮之浦岳の山頂が見えてきました。人影があります。
宮之浦岳(1,936m)の山頂です
11時44分 宮之浦岳山頂に着きました。長い長い6時間20分でした。
永田岳を見下ろします
ガイドさんから永田岳への往復は普通の人なら3時間くらいなので、十分日帰りも可能なのですよと教えられました。行ってみたいな~。
Taishiさんの待つ投石岩屋へ下ります。
ガイドさんは、足が攣ったと言うご婦人のザックも背負って下りました。
このご婦人はこのクラスの山に登る資格はありませんね。
コケシのように見える岩です。サヨナラを言われているみたいに感じます。
安房岳の鞍部から登り返しになります。
投石平が見えてきました。taishiさんは見えるかな~?
taishiさんは既に別のパーティーとともに先行して下山を始めていました。
高磐岳
高盤岳の山頂には、奇岩(通称:トウフ岩)が乗っています。確かに豆腐を切ったような姿をしています。
森林の中の長~い下りです。まだかまだかの感じです。
やっと淀川登山口に戻ってきました。
今回の山行は、13時間超えという自己最長行動記録となりました。