天 城 山

1,406m  静岡県  
2011年11月26日の登頂は ココ

2000年3月20日(水)  晴れ
【メンバー】 単独

クラブ宇佐美(9:00)→ セブンイレブン →(10:00)天城高原ゴルフ場(10:20)→(11:50)万二郎岳 → 馬の背 → 万三郎岳 → 往路を下る

 

遠笠山道路からの天城連山です(イプサム車です)


天城山は、1999年12月に家族とともに登山口まで来ましたが、天候が不安定なため登山を断念したことがある山です。
今回は是非とも登頂したいという思いが強く、家族みんなで天候が荒れないことを祈りながら、前日、宇佐美にある勤務先の保養所に宿泊しました。

富士山の左に南アルプスが見えます

宿泊先を出てコンビニで昼食や菓子類を調達し遠笠山道路で天城高原ゴルフ場の登山口へ向かいます。
今日は、風が少し強いですが快晴です。遠笠山道路からは、富士山をはじめ南アルプスの山々が望めます。
天城高原ゴルフ場前の舗装された駐車場はとても広く、トイレらしき建物を建築中でした。最近、雪が降ったらしく、そちらこちらに雪が残っています。暖かい伊豆とはいっても3月下旬ではまだまだ寒さを感じます。

雪の斜面を歩きます

万二郎岳(ばんじろうだけ)へ向かいます。
北斜面の登山道は雪の影響もあり凍結していて登るにつれて状況が悪くなります。
山装備一式を常に入れているザックを持ている私はよいのですが、軽装で来た家族(妻・長女・長男)の分のアイゼンを持たせなかったのは失敗でした。
断念して下山してきた老夫婦から「上はスケート場みたいな状態でアイゼン無しでは登れない。」と教えてくださいました。

万二郎岳(1320m)山頂に着きました

今回も断念しなければならないのかと思案していますと、身軽な子供らはスイスイ登って行ってしまいます。
「待って」と制止しますが聞き入れません。彼らも二度の撤退は嫌だったのでしょう。仕方なく登れるところまで行ってみることにします。アイゼンを着けている私がサポートしながら、予定時刻を30分ほどオーバーして何とか万二郎岳に到着することができました。
万二郎岳は山頂の表示板があるだけで、アセビに囲まれていて眺望もありません。

大きなブナの木の傍で

このまま万三郎岳(ばんざぶろうだけ)にチャレンジすることにします。
万二郎岳からは一旦下りで、途中、右に富士山、正面に万三郎岳手前の馬の背、左に太平洋が見える岩場があります。こういう景色は、お目にかかったことがありません。この山は変化があってとても面白いと思います。

万三郎岳山頂です

アセビのトンネルになっている馬の背付近で昼食をとっていると、万三郎岳方面から下山してきた5人の男性パーティから「天城峠方面にはアイゼン無しでは下れないよ」と教えていただきました。登山者からいただく生の情報は、ほんとうにありがたく思います。

万三郎岳山頂からは富士山が望めます

万三郎岳直下の急坂は、かなり広範囲に凍結しています。
関西方面から来られたと思われれる女性中心の18人パーティが下るために、坂の途中で待機することになります。彼女らは木の根や草につかまりながら、必死の形相で下っています。帰りは自分たちもこうなるのだと覚悟を決めます。
急坂が緩やかになると山頂の一角と思われるブナ林の平坦な道になります。

天城山遠景です(国道134号線から)

万三郎岳の山頂は狭くここも北側が少し開けているだけで眺望はよくありません。僅かに樹間から富士山が望めます。犬を二匹連れたご夫婦が休んでいます。
予定時刻を大幅にオーバーしているので、山頂での休憩もそこそこに下山します。
往路の登山道を少し外れ、雪原を雪と戯れながら楽しく下山しました。山頂にいたお二人と二匹とは、最後まで抜きつ抜かれつでした。