八 幡 平
1,613m 岩手県・秋田県
2008年9月5日の登頂は
ココ
見返峠駐車場(12:06)→(12:37)見返峠分岐 →(12:43)ガマ沼 →(12:57)陵雲荘 →(13:33)源太分れ →(14:05)見返峠分岐 →(14:20)ガマ沼 →(14:39)山頂展望台 →(14:51)メガネ沼 →(14:57)鏡沼 →(15:21)見返峠駐車場
【行動時間 3時間15分】
東日本大震災以来、東北新幹線は通常より速度を落とし特別ダイヤで運行しているので、朝一番の列車でも盛岡駅到着は、10時頃になります。盛岡駅から駅レンタカーで八幡平見返峠駐車場へ向かいましたが、カーナビに言われるまま高速道路を降りて失敗しました。一般道を走り、見返峠駐車場に着いたのは既に12時になっていました。
八幡平の八幡沼周辺は過去に二度訪れていますので、歩く要領は分かっているつもりです。お目当ての花が見られると思われるお花畑を重点において歩くことにします。初夏の花を求めて2008年9月以来、3年ぶりに妻と八幡平を訪れました。今は梅雨の真最中で天候が気がかりな季節なのですが、この時期でなければ見られない花も沢山あって、一番楽しめる季節だから仕方がないのです。
登山口から歩き始めると、ミヤマキンポウゲが出迎えてくれます。鏡沼への分岐を左に分け、階段を登り始めるとミヤマスミレがちらほらと咲いています。
登りきるとトイレのある見返峠の分岐で、ここを左折してガマ沼方面へ向かいます。
この道の両側はショウジョウバカマとフキノトウが並んでいます。
ガマ沼畔に着くと、沼の周囲には残雪が見られました。女性中心のツアーの団体が展望所を占領しています。
ミヤマキンポウゲ
ミヤマスミレ
フキノトウ
ショウジョウバカマ
ミヤマカラマツ
マイズルソウ
ノウゴウイチゴ
休むほどではないので分岐を右折し、「陵雲荘」という避難小屋方面へ木道を下ります。左手の平原にはヒナザクラが一面に咲いています。
ヒナザクラ
陵雲荘の周辺にも大勢の人々が休憩しています。小学生の団体も居ます。
この季節だけしか見られない花を求めて、沢山の人が奔走しています。源太森方面へヒナザクラが咲く木道を歩いていくと、イワイチョウを見つけました。葉が特徴的なこの花は、秋の紅葉も綺麗に色付きます。
イワイチョウ
ミネザクラの花を見つけて間もなく、水の流れが現れると岸辺には「ミズバショウ」が咲いていました。この木道の周囲には池塘があって、チングルマ、ミツガシワ、イワカガミなどが咲き誇っています。
ミネザクラ
ミズバショウ
ミツガシワ
源太森への分岐(源太分れ)から少し行きかけましたが、源太森の花は少なそうなので引返し、八幡沼の南側を回りこんで見返峠の分岐へ向かいます。
イワカガミ
湿原の平坦から登りになると道端にシラネアオイやエンレイソウを見かけるようになります。
チングルマ
サンカヨウ
エンレイソウ
シラネアオイ
岩手山が望める眺望の良い見返峠に出ます。ベンチに腰掛けて小休止します。
ズダヤクシュ
ここは空気が澄んでいるときには、秋田駒ケ岳をはじめ遠く早池峰なども望めるようです。
フキ(ワタゲ)
ハクサンボウフウ
ハクサンチドリ
見返峠からもう一度ガマ沼へ向かいます。ガマ沼からは左折して山頂展望台方面へキヌガサソウを探しながら歩きます。
ウスバスミレ
僅かで山頂展望台に着き、登ることも無く左折して駐車場方面に向かいます。ここまでお目当てのキヌガサソウらしき姿は見かけません。
キヌガサソウ
田代沼方面への分岐を右に分け、アオモリトドマツの間を行くと妻が1輪だけ咲くキヌガサソウの花を見つけました。
いつも宝物探しは負けてしまいます。
鏡沼まで足を運んだ甲斐がありました。本当に良かったです。
その後下山するまでキヌガサソウは1輪も見かけることはありませんでした。
キヌガサソウに出会えた余韻を残しながら進むと左手に鏡沼が見えてきます。
オオバキスミレ
鏡沼には残雪が流れ込み沼面にも雪が残っています。
ミヤマカタバミ
イワナシ
オオバスノキ
更に下るとミヤマスミレの群生地を過ぎ、スタートの分岐に戻ってきます。この分岐からはミヤマキンポウゲとシナノキンバイの違いを観察しながら、見返峠駐車場に戻りました。
ベニバナイチゴ
今回の目的であるキヌガサソウを見れたことと、思いがけずにミヤマスミレと初めて出会えて満足の散策となりました。
トウゴクミツバツツジ
ゴゼンタチバナ
ミツバオウレン
ツボスミレ