霧 島 山
1,700m(韓国岳) 宮崎県・鹿児島県
韓国岳登山口(13:45)→(13:48)硫黄山分岐 →(14:40)山頂(14:55)→(15:40)韓国岳登山口
【歩行時間:1時間40分】
霧島山は、宮崎県と鹿児島県の県境付近に広がる火山群一帯の総称で、霧島山という名の山は存在しません。また、この山群は霧島連山、霧島連峰、霧島山地または霧島火山群とも呼ばれています。最高峰は韓国岳で標高は1,700m、また霊峰として有名な高千穂峰(標高1,574m)などの山々で構成されています。有史以来、現在も噴火を繰り返す活火山であり、特に新燃岳と御鉢では活発な火山活動が続いています。
不動池の縁にある硫黄山登山口まで送っていただきました。この登山口まで登ると20分の時間短縮になります。
コウちゃんとショッさんも硫黄山との分岐まで登りました(とはいっても約100m)。二人に別れを告げ韓国岳の山頂を目指します。
登り始めは灌木帯の階段ですが次第にガレ場の連続となります。夏場は日陰が無く猛暑登山になりそうです。
この山も開聞岳と同様に1合目毎に標柱が立っています。
5合目展望台まで登るという観光客を追い越していきます。観光に来て登ろうとする根性には敬服します。5合目からは、えびの高原や不動池が一望できます。霧島温泉の湯煙も見えます。今日も風は強く稜線に出ると肌寒く感じます。
ハイ松帯を進むと右手に大浪池が見えてきます。「お浪さんという女性(実はこの池に住む竜王の化身)が身投げした池」だとコウちゃんが語っていた池です。
9合目を過ぎると風が一段と強くなり、風を避けてトラバース気味に登ります。
登山口から1時間弱で山頂に到着しました。何だか呆気なく着いた感じです。山頂には山名表示も無く、立っていただろうと思われるところには柱の痕跡だけがありました。傍らの三角点柱はしっかりと立っていました。
山頂の東側は旧火口で200mほど崖が垂直に切れ落ちています。風が強く立っていると体温を奪われます。
山頂からの新燃岳、高千穂峰の姿はとても優美です。今度は是が非でも新燃岳~高千穂峰を縦走してみたいと思います。大浪池の湖畔にも回ってみたいとも思います。
霧島山がこれほどまでに雄大な山系とは予想していなかったので総理とも再来を約束し、下界のショッさんに下山時刻を知らせ、小休止の後、下山することにしました。
下りは相変わらず総理はハイペースです。家長は必死に総理に付いていきます。でも、用意したストックのお陰で楽に下ることができました。
登山口には二人が酒饅頭と温泉ゆで卵を買って待っていてくれました。疲れた体には甘いものがとても美味しく感じられます。毎度のことですが、彼らの気遣いがとても嬉しいです。
不動池を見学してみます。コバルトブルーの美しい池で、周囲の木々が紅葉したら、更に美しい景色に変貌することでしょう。
えびの高原レストハウスに戻り、総理と傍らの足湯に浸かり足の疲れを癒していると、小父さん軍団がやってきました。イントネーションから総理は新潟人だと見抜きました。さすが。足湯は足だけ浸かるのだけど何だか体も温まるような気がします。ショッさんは足湯でも汗をかくと言っていました。後ろ髪を引かれる思いで『えびの高原』を後に鹿児島空港に向かいます。車内で、今度はコウちゃんやショッさんも一緒に登ろうと誘ったら何だかその気になったみたいで、来年計画しようと約束しました。本当に実現するのかな~??