阿 蘇 山

1,592m  熊本県

2006年10月16日(月)  晴れ
【メンバー】 Kさん & 妻 & 私

かこうひがし(12:28)→(12:38)火口東展望所(12:45)→(13:08)中岳(13:10) →(13:29)高岳(13:46)→(14:01)中岳 →(14:19)火口東展望所(14:21)→(14:32)かこうひがし

【歩行時間 6時間4分】


火山として有名な阿蘇山に行ってきました。阿蘇山は、九州の中央部、熊本県の東側に位置する活火山です。阿蘇山と聞くと、ひとつの山であるかのように思われがちですが、実際には阿蘇カルデラ内にある火山活動中の中岳を中心とした火山群全体を指した呼び名です。阿蘇カルデラは、南北25キロメートル、東西18キロメートルの大きな楕円形をしており、世界でも有数のカルデラといわれています。屈斜路カルデラに次いで日本で2番目の大きさだそうです。

阿蘇山東駅前からの阿蘇山は雲の中です

今日の同行メンバーです ロープウェイ内にて

今回の登山もお馴染みの九州ツアーチームとご一緒して「仙酔峡ロープウェイ」の「阿蘇山東」駅までレンタカーで移動し、ロープウェイで「かこうひがし」駅まで登り、火口東展望所から中岳を経て高岳へ至る所要約2時間のラクチンなコースです。
九州ツアーチームに新たにメンバーが一人加わり総勢6名全員で、火口東展望所まで歩くことにします。

出発前に全員で記念撮影です

登りが辛そうですね

展望所からは大きな火口を挟んで火口西の駐車場も望めます。歩くことが苦手なメンバー三人は、展望所までの10分の登りでギブアップし、残りのKさん、妻と私の三人で高岳山頂を目指します。
Kさんは登山の経験は殆ど無いようですが、日頃フットサルで鍛えていてフットワークは悪くなさそうです。とは言っても登山は初めてなので、妻と私の間に挟まれて歩いてもらうことにします。

火口西方面の眺めです

展望所でメンバー全員で記念撮影です

見送りしてくれる三人組です

馬の背を下ります

今日は雲も無く良く晴れているのですが、気温が高く湿度が多いのか遠方は霞んでいます。
展望所からは滑りやすいザレ場の馬の背を過ぎて、火山礫の岩場を行きます。振り返ると展望所に残った三人がこちらを見ているのが見えます。
展望所からはあっけなく30分ほどで中岳山頂に着きます。

中岳山頂です

中岳から高岳への稜線を登ります

高岳山頂や砂千里ケ浜の火口が良く望めます。
高岳へは広い尾根道を過ぎて、判別し難い岩場の登山道を登ると少し鼓動が高鳴ったかと思う間に到着してしまいます。
山頂は360度の眺望ですが、遠方は霞んでよく見えません。天高く抜けるように晴れているのにとても残念です。

東側には頭がたくさんある根子岳が見え、その先にぼんやりと高い山が見えますが、判明しません。祖母山でしょうか?北側には明日登る予定の九重連峰が見える筈なのですが生憎の霞です。
山頂には外国人の女性4人組と外国人男性の単独行者が居ました。外国語は出来ないので会釈だけにします。

根子岳でしょうか?

山頂から「かこうひがし」駅が見えました

山頂でしばらく寛ぎます

山頂から下に残した三人を見つけました。妻が携帯電話で居場所を教えますが下からは見えにくいようです。シャツを持って手を振ってみますが分からないようです。そんな私たちの姿を見て外国人女性も、一緒になって手を振ったり飛び上がったりして付き合ってくれます。大らかな性格なのですね~。記念写真を撮って小休止の後に下山にかかります。東峰経由で仙酔尾根を下るコースもあるのですが、時間の関係で往路を戻ります。

中岳付近を下ります

中岳から砂千里ケ浜方面を眺めます

中岳を過ぎた辺りで妻の携帯電話が鳴りました。
下に居る三人組のSさんからです。下にいるSさんによると、下山中の妻とKさんの話し声が聞こえるというのです。「もしもし」というと生の声が聞こえてから、後で電話の声が聞こえるというのです。もっとも電波は基地局を経由する都合からやむを得ないとは思いますが、山彦を実体験する新たな発見でした。

先行して下っていた外国人女性4人組を中岳の岩場で追い越した時に「こんにちは」と挨拶されてどぎまぎしました。「こんにちは」と返し笑顔で先に行かせてもらいました。
最後の馬の背を登り展望所へ着いたのは14時20分でした。三人組が待つロープウェイ乗り場へ向けて舗装路を下りました。見た目ほどの難所も無く、初心者でも十分に登れる山です。折角、展望所まで来たのだから例の三人組も連れて行けばよかったと思いました。

高岳・中岳をバックに記念撮影です

皆でロープウェイで下ります