南アルプス縦走

塩見岳~三峰岳~間ノ岳~中白根岳~北岳 長野県・静岡県
3,052m~2,999m~3,190m~3,055m~3,193m

2010年7月29日(木)~8月1日(日)  雨~雨のち曇り時々晴れ
【メンバー】 まいたびクラブ

【7月29日 行動時間 3時間50分】
鳥倉林道ゲート【12:05】→ 豊口山登山口 → 三伏峠 →【15:55】三伏峠小屋(2615m 泊)
【7月30日 行動時間 10時間35分】
三伏峠小屋【5:00】→ 本谷山(2658m)→ 塩見小屋 → 塩見岳(3047m)→ 北荒川岳(2698m)→ 新蛇抜山(2667m)→【15:35】熊の平小屋(2690m 泊)
【7月31日 行動時間 8時間25分】
熊ノ平小屋【5:30】→ 三峰岳(2999m)→ 間ノ岳(3189m)→ 中白根山(3055m)→ 北岳山荘(2880m)→ 北岳(3193m)→【13:55】北岳肩の小屋(3000m 泊)
【8月1日 行動時間 4時間05分】
北岳肩ノ小屋【5:30】→ 二俣 →【9:35】広河原ロッジ → 広河原

南アルプスの「塩見岳~間ノ岳~北岳」の3000m峰の縦走コースをマイタビクラブのメンバーと3泊4日で歩いてきました。
長野県大鹿村の鳥倉林道終点の豊口山(鳥倉)登山口から登ります。
初日は梅雨明けだというのに、生憎の雨模様で、雨具を着けての登山開始となりました。天気予報では、明日の朝方まで雨が残るようです。


2010年7月29日(木)1日目


12時05分、鳥倉林道駐車場を出発します。生憎の雨天でちょっと気が滅入ります。


鳥倉林道は、完全舗装された綺麗な道です。


鳥倉林道登山口からカラマツ林の中を登り始めます。
夏期は伊那大島駅からここまで1日2本の登山バスが運行しています。


カラマツ林の穏やかな登り坂です


トラバースぎみの登りになるとやや急な所もあります


足場の悪い箇所は、丸太の階段などが取り付けてあります。
雨の時は滑りやすいので注意が必要です。


塩川登山口への分岐です。鳥倉登山口が整備されるまではメインルートでした。


シラビソ林の急斜面をジグザグをきって登ります。


1泊目の三伏峠小屋に着きました。水洗トイレが整備された近代的な山小屋です。
水場が近くに無いので、ここへの途中の湧き水で満タンにするか、小屋で買う必要があります。


小屋の内部。男女相部屋です。今日は宿泊者も少なく、ゆったり寝られそうです。
 

2010年7月30日(金)2日目


早朝5時に三伏峠小屋を出発です。


シラビソ林を抜けるとマルバダケブキが咲く急斜面を登ります。


本谷山(2658m)山頂の標柱です。整備されて間もないようでとても綺麗な標柱でした。


本谷山の山頂から西方面は青空が見えてきました。予報通り好天に向かいそうです。


樹間から初めて塩見岳が顔を覗かせました。


鞍部の小沢で小休止。ここの水は飲めないみたいです。


少しずつ青空が広がってきました。右奥の山が間ノ岳でしょうか?


塩見小屋の横からの塩見岳です。険しそうな姿です。


これぞ山小屋といった感じの塩見小屋です。質実剛健といった雰囲気があります。雨が上がったので、雨具を脱ぎます。


塩見岳への登りが始まります。歩くルートがよくわかります。


岩場の登りです。段差の大きい岩をよじ登る箇所もあります。雨でなくてよかった(^0^)


中腹で一休みです。


休みながら歩いてきた稜線を目で追います。


山頂が近づいてきました。先行する登山者が小さく見えます。


ここが塩見岳の核心部の岩場です。落石を起こさないように慎重に登ります。


塩見岳西峰に到着です。塩見岳は双二峰で西峰に三角点があるためこの標高を採用しています。東峰の方が僅かに高く、3,052mです。


西峰から東峰を望みます。


東峰から西峰を望みます。


東峰直下の台地。食事休憩するには最適です。右のピークは北俣岳でしょうか。


熊ノ平小屋に向けて塩見岳を後にします。ガレの稜線を下ります。


尾根が痩せたところもあります。幅は50センチくらいはあります。


ハイマツ帯の稜線歩きです。塩見岳を振り返ります。


前方右よりの奥に間ノ岳、その右に西農鳥岳が見えます。今日は間ノ岳の近くまで歩きます。


マルバダケブキの群生地です。満開を迎えています。


マルバダケブキの群生地の中を歩きます。


小さな小屋がありました。使われていないみたいです。


植物が全く生えない不毛地帯です。


塩見岳を振り返ります。歩いてきた道のりが分かります。


これから歩く稜線が見えます。正面に望む間ノ岳の山頂は雲の中です。


シラビソ林の中で小休止です。ここまで大量の水分を摂取しましたが、小屋までもつでしょうか?


稜線でのお休み。今日はとにかく長い道のりです。


シラビソの林。良い香りが漂います。


再び稜線のハイマツ帯に出ます。最後の下りが待っています。


未だ着かないのかなぁ?と思っていたら、熊ノ平小屋の屋根が見えてきました。


熊ノ平小屋。前はテラスになっています。


熊ノ平小屋の内部。1畳分を使ってゆったりとロフトで寝ることができました。
 

2010年7月31日(土)3日目


長野県大鹿村の鳥倉林道終点の豊口山(鳥倉)登山口からスタートし、塩見岳を経て熊ノ平小屋に宿泊し、三日目の今日から日本第2の高峰「北岳」を目指します。
明け方まで雨が降っていましたが、次第に好天に向かうことを願って、熊ノ平小屋を出発します。熊ノ平小屋のご主人から、くれぐれも稜線の岩場は気をつけるように言われました。


5時30分 小雨の中を 県営熊ノ平小屋を出発します。


いきなりの急登です。雨で滑りやすいので慎重に足を進めます。


尾根に出ました。農鳥岳への分岐です。


やせた岩場の稜線を慎重に歩きます。踏み跡がしっかりついているので心配はありません。


岩がゴロゴロするきつい急登を、呼吸を整えながら登ります。


三峰岳(2999m)の山頂には、1mのケルンが積まれています。これで3000m峰の仲間入り?


三峰岳山頂から塩見岳方面を振り返ると、ぼんやりとそれらしき姿が見えました。


ガレ場のトラバース


日本第4位の高峰、間ノ岳山頂に到着です。後方に北岳が姿を見せました。


中白根山(3055m)を目指します。


間ノ岳を振り返ります


岩稜帯をトラバース


雷鳥の親子。子供は親の後ろに居ました。


中白根山(3055m)山頂です。古い標柱があるだけの質素な山頂です。


もう一度、間ノ岳を振り返ります。


赤い屋根の北岳山荘へ下っていきます。


北岳山荘で昼食です。ここには診療所(左の建物)が併設されています。


北岳の山頂付近に霧がかかってきました。


ハイマツの岩稜帯の急登を登ります。


八本歯のコルへの分岐で一休み。あと少しで北岳山頂です。


日本第2の高峰、北岳山頂に到着です。霧に包まれて眺望はききませんでした。残念!


岩場を今日の宿泊地「北岳肩の小屋」へ向けて下ります。


北岳肩の小屋に着きました。今日は土曜日で小屋は超満員とのことです。


北岳をバックに肩の小屋(標高3000m)。もう少し遅ければ、山頂は晴れたのに。


2010年8月1日(日)4日目


夜明け前の北岳とお月様。今日は朝から晴れそうです。


日の出を待つ登山者


頭を雲の上に出す富士山


鳳凰三山方面から出る日の出。オベリスクもはっきり見えます。


昨年登った甲斐駒ケ岳(右の三角)と左に続く鋸岳


仙丈ケ岳


北岳肩の小屋を出発します。


岩場の急坂です。背の低い人は不利です。


右俣コースを大樺沢へ下ります。


北岳バットレスとお花畑


北岳バットレス


大樺沢の雪渓。8月下旬くらいまで残るようです。


大樺沢で一休み。雪解けの冷たい水で顔を洗いました。サッパリ (^0^)


大樺沢沿いの道を下ります。何度か渡り返します。


大樺沢は豊富な水量です。これが野呂川に流れ込みます。


広河原山荘に着きました。サッポロ生ビールを一気に飲みました。


野呂川に掛かる吊橋を渡ると南アルプス林道に出ます。


南アルプス林道から北岳を振り返りましたが、姿を見せてはくれませんでした。
お疲れ様でした。