甲斐駒ケ岳
2,967m 長野県・山梨県
大平山荘(5:06)→(5:21)北沢峠(5:26)→(5:53)休み(6:00)→(6:40)休み(6:45)→(7:18)双児山(7:28)→(8:08)駒津峰(8:22)→(8:51)六方石(8:57)→(9:25)休み(9:28)→(9:49)甲斐駒ケ岳(10:32)→(巻き道コース)→ショートカット→(11:07)摩利支天(11:17)→(11:48)六方石(11:55)→(12:23)駒津峰(12:33)→(13:27)足治療(13:32)→(13:39)仙水峠(13:48)→ 仙水小屋 →(14:42)北沢駒仙小屋(14:51)→(15:03)北沢峠 →(15:14)大平山荘
【歩行時間 7時間45分】
甲斐駒ケ岳は、南アルプスの北端に位置し、南アルプスの中でも山麓からその勇姿を望むことができる数少ない山です。
中央高速道路を都心から長野方面へ走っていると一番最初に目に飛び込んでくる山です。日本全国で18ある「駒ケ岳」の中の最高峰で、知名度ナンバーワンだと思います。
何度も登山候補に挙げながらも実現しないでいましたが、鳥海山でお会いしたアルプスエンタープライズ社Mさんのガイドによる登山ツアー「甲斐駒・仙丈ケ岳」があったので一人で参加することにしました。
朝5時。未だ夜は明けきらず、ヘッドランプを点けて北沢峠へ樹林の登りを歩き始めます。昨夜は向かいに寝ていたご夫婦の妨害により熟睡ができず、朦朧としながら歩きます。
今回のツアーは、ガイドを含めて5人の少人数です。ツアー会社としては赤字かもしれません。
北沢峠で軽くストレッチをしていよいよ南アルプスの一座に初挑戦です。長衛荘脇に付くシラビソ原生林の中の道を双児山に向かって登っていきます。
少しずつ空が白み始め、尾根に出ると左手に雪を被った北アルプスの峰々が見えてきます。
更に尾根道を登ると双児山の山頂に着きます。
今日は快晴なので、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳、鳳凰三山や富士山など主要な山々が一望できます。
甲斐駒ケ岳
仙丈ケ岳
左の三角が北岳、右に間ノ岳、塩見岳
右にアサヨ峰、その左に鳳凰三山、中央にうっすらと富士山
双子山を振り返る。登ってきた行程がよくわかる
双子山で眺望を楽しんでから、駒津峰へ向かいます。一旦下ってから、尾根を登り返します。40分ほどで駒津峰の山頂に到着します。
駒津峰からの眺望も双子山に負けません。
途中で、仙水峠からの登山道が合流します。
日本1位、2位の山を同時に見ることができます
仙丈ケ岳も競りあがってきました
駒津峰から、いよいよ核心部の登りになります。
前方にこれから登る、駒ケ岳の直登ルートが豪快に迫って見えます。登れるのでしょうか?
六方石
六方石で小休止します。岩場を登る登山者が見えます。
いよいよ岩場の直登が始まります。
六方石を振り返ります。後方は駒津峰。
肩のザレ場からルートを振り返ります。
摩利支天方面に目をやると、メインルートの巻き道を行く登山者が見えます。
六方石から岩と格闘すること50分ほどで、駒ケ岳の山頂に到着です。ヤッター!!
駒ケ岳の山頂は、360度の眺望が得られます。
ガイドのMさんは、何度も登っているがこれほど眺望が良い日は記憶がないと言っていました。
少し雲が掛かった八ヶ岳
摩利支天(右下の黒いピーク)を眼下に見下ろす
十分に展望を楽しんだ後、巻き道ルートで下山します。
下山途中で急遽、摩利支天へ寄ろうということになり、ルートから外れた石灰岩が砕けたザレ場を下ります。
駒ケ岳の東側直壁の脇を通過します。
駒ケ岳東側の直壁
六方石から見上げる
摩利支天で小休止しここからは、正規ルートを六方石に戻ります。六方石でも小休止。駒ケ岳を振り返ります。駒津峰から仙水峠へのルートをとります。
仙水峠から摩利支天を見上げる(正面)左は甲斐駒ケ岳
仙水峠から駒ケ岳を見上げ、よく登ったものだと自分ながら感心します。
岩塊がごろする道
仙水峠からは、四角い岩塊がゴロゴロする道を下ります。岩の形や大きさがどれも同じようで、自然の力の不思議を感じます。
仙水峠を出て、30分ほどで仙水小屋に着きます。仙水小屋の前には、水を自由に飲めるように引き込まれ、コップも置かれています。グイグイと一気に飲み干します。冷たくて旨い!
南アルプス市営「北沢駒仙小屋」
沢を何度かわたり返し、栗沢山への登山口を過ぎると直ぐに北沢駒仙小屋に着きます。ここで小休止です。
この小屋前にはテントが沢山張ってあって、駒ケ岳山頂から見えたのはこのテント場だったのでした。
北沢駒仙小屋からは、平坦な道を北沢峠まで僅かで着きます。
北沢峠前に建つ長衛荘の「生ビール」の看板を横目で見ながら、宿舎の大平荘に向かいます。
今日は、天候にも恵まれたし、同行メンバーにも恵まれたし、岩場も登ったし、とても満足な一日でした。