笠 ケ 岳

2,897m 岐阜県

2016年8月26日(金)~28日(日)  曇り~雨~晴れ
【メンバー】 北アルプス総合案内所メンバー

【8月26日行動時間5時間25分】
新穂高温泉バスターミナル(12:00)→(12:30)お助け風 →(13:26)わさび平小屋 →(13:55)小池新道分岐 →(14:58)秩父沢 →(16:54)シシウドガ原 →(17:25)鏡平山荘
【8月27日行動時間7時間27分】
鏡平山荘(6:35)→(7:34)弓折岳分岐 →(9:49)秩父平 →(11:29)抜戸岳 →(11:44)笠新道分岐 →(12:29)抜戸岩 →(13:09)笠ヶ岳山荘(荷物をデポして)→(13:40)笠ヶ岳 →(14:02)笠ヶ岳山荘
【8月28日行動時間6時間54分】
笠ヶ岳山荘(6:00)→(8:57)杓子平 → 笠新道 →(12:06)笠新道登山口 →(12:54)新穂高温泉バスターミナル


笠ケ岳は北アルプスの南部に位置し、蒲田川を挟んで奥穂高岳や槍ケ岳と対峙していて、どこからも山笠の形に見えるドッシリした山体の山です。
槍ケ岳へ登ったときの南岳新道や鷲羽岳の登路などからこの山を眺めていましたが、他の山岳への縦走路から離れていたこともあり、登る機会を逃していて、北アルプスの日本百名山の中で最後に残ってしまいました。
日本百名山も残り二つとなり、日本三名山の「白山」を最後に残し、今回、「北アルプス総合案内所メンバー」とともに、99座目の笠ケ岳を登頂してきました。
今回の笠ケ岳山行では偶然にも、日本百名山100座目の方、99座目の僕、98座目の方と完登間近の人が三人も揃い、珍しい出会いに何か因縁のようなものを感じました。
初日の3時ころから小雨が降り始め、夜には経験したことが無いようなドシャ降りになり、翌日の登頂は諦めかけていましたが、幸運にも朝方には小降りになり山頂を目指し、無事登頂することができました。山頂からの眺望は叶いませんでしたが、弓折岳分岐から槍・穂高連峰の壁も見ることができましたし、笠新道の下山中に笠ケ岳が顔を見せてくれ、また参加メンバーにも恵まれ満足のいく山行となりました。


2016年8月26日(金)1日目

新穂高温泉バスターミナルから左俣林道に入ります

お助け風という風穴で涼みます

わさび平小屋で小休止します 2年前に泊まった小屋です

再び左俣林道を進みます

左俣林道から分岐する小池新道へ入ります

秩父沢に着くころには小雨が降り始めました

シシウドガ原で一休み 暑くてバテています

疲労感タップリで鏡平山荘に着きました。
この晩は今までに経験したことのないドシャ降りで、明日の笠ケ岳登頂が危ぶまれました。

2016年8月27日(土)2日目

明け方には小降りになり、笠ケ岳を目指すことになりました。午後には天候が回復するみたいなので、出発時刻を繰り下げて出発しました。

弓折岳の分岐まで1時間ほどの登りです。少し明るくなってきたような感じがします。

弓折岳分岐に着きました。雨も小降りになりました。

弓折岳分岐からは、槍・穂高連峰の全景が望めました。
大キレットもはっきり確認できます。良かったです。

弓折岳へ向かう途中で、雷鳥の親子に出会いました。早くも、尻尾に白い冬毛が見えます。冬支度ですね。雷鳥に出会いうれしい反面、雷にならないことを祈ります。

アップダウンの多い稜線を歩きます。風が無いので蒸し暑く感じます。

こんな感じのアップダウンの連続です。
後方は大ノマ岳かと思われます。

秩父平に着きました。大休止して早めの中食となりました。
秩父の名前は、秩父宮殿下に関係あるのでしょうか?

秩父岩の横をすり抜けていきます。

抜戸岳(2812m)山頂へは希望者の数人だけで登りました。

笠新道分岐です。明日はここを登ってから下ります。

抜戸岳を振り返りましたが、ボンヤリ霞んでいました。

ハイマツの稜線を下り、抜戸岩の間を通過していきます。荒天時には、ビバークできるような洞窟がありました。

大きな岩の道を登ると笠ケ岳山荘が見えてきました。

笠ケ岳山荘に荷物をデポして、山頂を往復します。

岩ゴロの道ですが、登りやすいです。

笠ケ岳山頂です。標柱が1本と三角点標があるだけです。

99座目の笠ケ岳に登頂です。百名山あと1座となりました。

岩ゴロの道を笠ケ岳山荘へ向けて下ります。

笠ケ岳山荘に戻ってきました。今日はここに宿泊です。

2016年8月28日(日)3日目

今日は、笠新道を下ります。雨は上がっています。

薄日が差してきました。時間がたてばガスも消えるでしょう。

笠新道を下るころには焼岳、乗鞍岳、御嶽が望めました。

笠ケ岳山頂は雲がかかり、全容を隠し続けます。

杓子平で暫く眺めていましたが、雲が邪魔をしていました。

再び歩き始めて10分後に、ついには全景が望めました。良かった。

杓子平の南端です。これで笠ケ岳ともお別れです。

昨日登った抜戸岳もはっきりと望めました。

槍ケ岳(左端)から大喰岳、中岳、南岳と大キレット。

大キレットから右に北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、西穂高岳

針葉樹林が姿を見せるようになり植生が変わりました。

体感温度も上がり、下ってきたことを実感します。

笠新道入口に着きました。長い下り坂でした。

左俣林道を新穂高温泉BTまで歩きます。1時間弱です。

左俣林道入口まで戻ってきました。

新穂高ロープウェイが見えてきました。

これで今回の山行は終わりです。
三日間の汗を温泉で流してから帰途につきました。
メンバーの皆さんお世話になりました。お疲れ様でした。