剱 岳

2,999m  富山県

2012年8月30日(木)~9月1日(土)  晴れ
【メンバー】 まいたび倶楽部メンバー

【8月30日 行動時間 4時間23分】
室堂(7:40)→(8:22)雷鳥平(8:30)→(9:20)休憩(9:30)→(10:06)別山乗越(10:20)→(10:57)別山【2,880m】(11:07)→(11:38)休憩(11:43)→(12:03)劔澤小屋
【8月31日 行動時間 7時間32分】
劔澤小屋(4:30)→(4:58)劔山荘(5:01)→(5:30)一服劔(5:37)→(6:31)前劔(6:38)→(7:20)平蔵のコル(7:30)→(7:52)カニのタテバイ →(8:34)剱岳山頂(8:50)→(9:15)カニのヨコバイ →(9:35)平蔵のコル→(9:48)休憩(9:53)→(11:01)一服劔(11:10)→(11:35)劔山荘→(12:03)劔澤山荘
【9月1日 行動時間 3時間15分】
劔澤小屋(5:55)→(6:25)休憩(6:30)→(6:52)別山乗越(7:01)→(7:32)休憩(7:40)→(8:08)雷鳥平(8:20)→(9:10)室堂

北アルプス北部の立山連峰にある剱岳は、一般登山者が登る山の中で、危険度が一番高い山といわれています。登山愛好家の間では、「岩と氷の殿堂」として一度は登ってみたい憧れの山の一つとなっています。2009年6月に東映から映画「劔岳・点の記」が上映され、一躍世間に有名になりました。
私もいつの日かチャレンジしようと狙っていましたが、登山を始めて15年の節目にあたる今年と決め、スケジュール調整をしました。丁度「まいたび倶楽部」の山行と合致し、実現することになりました。
剣岳のカニのタテバイ、ヨコバイが難所として有名ですが、予想外に恐怖も感じずに簡単に通過してしまいました。それよりも前剱のガレ場の落石のほうが危険度は高く事故も多発しているようです。私たちのパーティでもメンバーが2回ほど軽い落石を起こし、登山リーダーに怒鳴られている姿を見ました。
それでも全員無事に山頂を踏むことができたのも天候やメンバーに恵まれたからだと思います。感謝、感謝ですm(__)m
でも翌日は心地よい腕の筋肉痛となっていましたが…(^^;

8月30日(木)。1日目

室堂に向かうバスの車窓から剱岳の山頂付近が見えました。間もなく室堂に着きます。

室堂「ホテル立山」の屋上から。7年前に登った立山(雄山・大汝山)

いよいよ出発です。石畳の歩きにくい遊歩道です。

みくりが池の傍を通過します。剱岳は雲に隠れて見えません。

雷鳥平へ向けての下りです。下の方にテント場が見えます。正面右の山が別山です。

地獄谷です。有毒ガスのため現在は通行禁止です。

雷鳥平のテント場を横断し、雷鳥沢を木橋で渡ります。

雷鳥沢沿いで休憩します。立山が望めます。

雷鳥沢から50分ほど登ったところで立ち休みです。左が立山(富士ノ折立・大汝山・雄山)右は龍王岳です。

眼下に雷鳥平のテント場が見えます。その向こうの台地にはホテル立山も見えます。

剱御前小屋が見えてきました。間もなく別山乗越です。

別山乗越に建つ剱御前小屋です。別棟で公衆トイレもあります。

別山乗越から剱岳方面は雲の中で全く見えません。

明日の足慣らしのために別山(2880m)に登ります。稜線の歩きやすい道です。

別山山頂には祠が祭られています。

別山山頂からの剱岳ですが、山頂は雲の中です。

別山から剱澤小屋(標高約2530m)へ下ります。

雲が取れて剱岳が姿を見せました。ゴツゴツした岩山です。

チングルマの綿毛がそちらこちらに残っています。

剱沢野営管理所、剱沢診療所と富山県警察上市警察署剱沢警備派出所が併設されています。

剱澤小屋に着きました。小屋の前で一休み。今日はこの小屋に泊まります。

剱澤小屋の室内です。蚕だな式の和室4畳に5人でゆったりと寝ます。とても綺麗な小屋で、水洗トイレ、温水シャワーも完備しています。この日の夕食はトンカツとトン汁でした。ご飯とトン汁は御代わり自由です 。満腹(^^♪

この晩は、10時頃まで大雨で、明日の登山が決行できるか不安なまま眠りにつきました。

8月31日(金)。2日目

今朝は4時30分に小屋を出発です。昨夜の大雨がウソのように星空です。

剱山荘前を通過します。空が白み始めました。

日の出前の朝焼けが綺麗です。今日は天気が良さそうです。

剱山荘からは、まず一服剱(右側のピーク)に登ります。

鹿島槍ケ岳?の肩からの日の出です。

一服剱から目前の前剱を見ると、本当に登れるのかと思うほどの急斜面
下方(赤シャツ男性の左肩)に小さく登山者が見えます。

一服剱から、一旦下ります。

前剱に登りつきました。剱岳が姿を現しました。どこを登るのでしょうか?

登ってきた道のりを振り返ります。中央に剱山荘が見えます。

影剱です。この時間帯でしか見ることができません

前剱から平蔵谷の源頭へ下ります。

初めてのブロッケン現象に遭遇です。自分の影の周りの虹が自分だけに見えます。

岩の登りは何度もあります。

平蔵のコルを振り返ります。

前方にカニのタテバイが見えてきました。予想よりも高低差はありません

カニのタテバイをよじ登ります。登りきってからもう少し頑張ると剱岳山頂に着きます。

剱岳山頂には祠があります。

予想以上に山頂は広いです。多くの登山者が休息しています。

祠の前で記念撮影です。

山頂は雲に囲まれ全く眺望はありません。少し休憩してから下山です。

途中まで登って来た道を戻ります。

こんな岩場を下ります。右上に人影が見えます。

ここから登りと下りで道が分かれます。

カニのヨコバイの上部を撮影しました。左端の人のところから右方向に横断していきます。

カニのヨコバイを中間点から見上げました。右下へ落ちたら天国行きです。私は、全く恐怖を感じませんでした(^^;

カニのヨコバイを通過して直ぐにステンレス製の立派な梯子を降ります。

平蔵のコルへ向かいます。

短い鎖場です。

平蔵のコルから鎖の岩場の登りです。登り下りが何度も出てきます。

霧が出てきました。こういうアップダウンの連続です。

一服劔に登り着き、日影で休憩するメンバーたち

休憩しながら、前劔から歩いてきた道のりを望む。雲が出てきました。

一服劔から劔沢へ向けて下ります。劔山荘の赤い屋根が見えます。

右に見える劔山荘から、左斜め上の雪渓下に劔澤小屋の赤い屋根が見えます。

劔山荘を通過します。

雪渓を横断します。

劔澤小屋に戻ってきました。お疲れさまでした。

中央奥が剱岳、左に前剱、一服剱のピークと続きます。劔澤小屋前から

空は積乱雲が発達しています。夏の空ですね

9月1日(土) 3日目

朝から良い天気です。少し風が強く肌寒いです。

6時に劔澤小屋を室堂へ向けて出発します。

別山乗越への登りで振り返ると、青空の中に剱岳が聳え立っていました
まるで私たちを見送ってくれているようでした。

別山乗越に着きました。ここで小休止です。

別山乗越からの剱岳には雲が掛かってしまいました。

別山乗越から雷鳥平へ向けて下ります。テント場が望めます。

雷鳥平のテント場です。ここでも休憩・トイレタイムです。

雷鳥平から別山乗越を見上げます。中央ピーク左の鞍部にトイレ小屋が見えます。

雷鳥荘まで登ると、雷鳥平のテント場が眼下に見えます。

雷鳥荘から少し下って再び登りとなります。

再び振り返ると、もう紅葉が始まっていました。立山の夏は短いんですね

みくりが池越しに剱岳がこっそりと姿をみせました。

間もなくホテル立山(バスターミナル)に着きます。

ホテル立山の前からの立山三山です 7年前に妻と登った思い出が甦ってきました
皆さんお疲れさまでした。無事に戻ってきました。次はどこへ登ろうかな・・・。おしまい。

  ─── おまけ ───

以前訪れた時にはガスで見ることができなかった称名滝です。

帰路の関越自動車道の車窓から、二重の虹が綺麗に見えました。