鹿島槍ヶ岳~五龍岳
2,889m・2,814m 富山県・長野県
【第1日目 行動時間 4時間00分】
扇沢登山口(12:00)→ 柏原新道 →(16:00)種池山荘
【第2日目 行動時間 8時間40分】
種池山荘(5:50) → 爺ケ岳中峰(2669m)→ 布引岳(2683m)→ 鹿島槍ヶ岳南峰(2889m)→ 八峰キレット →(14:30)キレット小屋
【第3日目 行動時間 7時間40分】
キレット小屋(5:40)→ G5 → 五龍岳(2814m)→(13:20)五竜山荘
【第4日目 行動時間 5時間45分】
五竜山荘(5:35)→ 大黒岳 → 唐松岳頂上山荘 → 八方尾根 →(11:20)八方池山荘 → ゴンドラで山麓へ
種池山荘から夜明け前の鹿島槍ケ岳です
まいたび倶楽部メンバーで後立山連峰の鹿島槍ケ岳~五竜岳を3泊4日で縦走してきました。
この二つの山を縦走するには北アルプスでも有数の「八峰(はちみね)キレット」という難所の通過が必要なため今まで避けてきましたが、別々に登るのは非効率でもあるし、以前よりは自分の登山技術の水準も上がったことだし、いつ登るの?今でしょということで参加することにしました。
新宿から扇沢登山口までバスに揺られ良く整備された「柏原新道」を登って種池山荘で1泊。
翌日に爺ケ岳中峰、布引山を経由して鹿島槍ケ岳南峰へ登り、難所の八峰キレットを越えてキレット小屋で2泊目。
キレット小屋から北尾根の頭の岩場を越えて五竜岳へ登って五竜山荘で3泊目。
4日目は、黒岳へ登って唐松山荘へ。唐松山荘からの唐松岳登頂は濃霧のため諦め八方尾根を下りました。
岩場は、不得意ではなかったのですが、以前より動悸息切れが激しく、年々体力が落ちるのを感じるようになりました。
日本百名山登頂はこれで75座になりましたが、まだまだ先は長いです~
7月19日(金)
扇沢の登山口を出発です
柏原新道は良く整備された歩きやすい道です
登山道はトラバース気味に付けられています
針の木岳方面を望みます 下には扇沢バスターミナルが見えます
種池山荘が見えてきました 未だ暫く登りが続きます
こんな感じの道が続きます 今日は気温も高くとても暑いです
残雪を横断します ステップがしっかり切られているので危険なことはありません
今日の宿、種池山荘に着きました
山荘前の広場から爺ケ岳です 手前の三角形が南峰で奥が中峰です
山荘2階の窓から鹿島槍ケ岳が見えました
7月20日(土) 2日目
種池山荘前の広場から早朝の景色です
左が八ヶ岳、続いて富士山、南アルプスです
種池山荘前のお花畑と針ノ木岳と蓮華岳です
間に小さく水晶岳の山頂が見えます
今日も天気は良さそうです 後に伺いますとこれ程の天候は年に何度も無いとのことでした
爺ケ岳へ向けて出発です
尾根を登り始めると穂高連峰や槍ケ岳がせりあがってきました
振り返ると立山連峰、昨年登った剱岳も全容が見えてきました
爺ケ岳南峰には登らず、中峰を目指します
爺ケ岳中峰山頂からの展望は素晴らしいです
遠くに富士山も見えます
これから向かう鹿島槍ケ岳です 双耳峰が綺麗です
冷池山荘へ下っていきます
冷池山荘で小休止です 昼食を受け取ります
先ずは鹿島槍ケ岳の手前の三角峰の布引岳(2683m)に登ります
布引岳が近づいてきました
ガレの急登を一歩ずつ登っていきます
間もなく布引岳の山頂です
布引岳で一服してから、いよいよ鹿島槍ケ岳への登りに掛かります
ザレ気味の道を黙々と登ります 稜線なので風が心地よいです
鹿島槍ケ岳の山頂です タップリと時間をとって展望を楽しみました
剱岳の裏側が良く見えます 去年あの山に登ったんだな~と感慨に耽ります
登ってきた道程を振り返ります ポツンと種池山荘も見えます
鹿島槍ケ岳南峰を後に吊り尾根の岩場を下ります 慎重に歩を進めます
下ってきた南峰を振り返ります 結構急な道でした
吊尾根の中央で小休止です
北峰には登らないで八峰キレットへ向かいます
北峰をトラバースしていきます
ここの下りも気が抜けません
道はザレて滑りやすいです
いよいよ八峰キレットを通過します
鎖が張られた道を黒部側から信州側に渡ります
鎖が付いたトラバース道です 左側は高い崖です
一本丸太が心許無い感じです
こんな狭い稜線によくぞ建てました
キレット小屋に着きました
今日は一日中、剱岳と一緒でした
7月21日(日) 3日目
今日も天候に恵まれました キレット小屋を後にします
小屋を出ていきなりの岩場です
小屋の立地がよくみえます
岩場を登っていきます 五竜岳まで岩場の連続みたいです
鎖場もあります
五竜岳が近づいてきました
急な岩場の下りです ザレているので慎重に!
今日も富士山が見えました
五竜岳の山頂までアップダウンの連続です 息を整えて登ります
いくつものピークが待ち構えています
少し遅れるメンバーも出てきました ガンンバレ!
登ったり下ったりの連続で体力を使います
岩場を下ったり
岩場をよじ登ったり
かなり息切れが激しくなりました
最大の難関G5を通過して振り返ります
ガレ場の登りは落石に細心の注意が必要です
五竜岳の山頂に着きました 大休止です
白馬方面に稜線が続いています
眼下に五竜山荘の赤い屋根が見えます
かなりの急勾配をくだることになります
五竜岳を後に岩場の下りから始まります
岩場の下りは浮石が多く慎重な行動が必要です
五竜山荘に着きました
7月22日(月) 4日目
昨日までとは打って変わって霧に包まれました
唐松岳頂上山荘を目指します
霧の中を黙々と歩きます 天候のためか皆も気持ちが乗らないみたいです
岩場の下りもあります
岩場の難所を越えます
唐松岳頂上山荘に着きました 2年ぶりになります
唐松岳への登頂を諦め、八方尾根を下ります コバイケイソウの群落です
霧も徐々に晴れてきて丸山が見えてきました
残雪を下ります グリセードはできないので一歩ずつ靴を蹴り込みます
八方池が見えてきました 観光客が大勢見えます
八方池です 周囲には多くの観光客が訪れていました
観光客に紛れながら八方池山荘まで下りました。
ここからはリフト、ゴンドラを利用して山麓まで下って行きます。
「北アルプス有数の難所」という言葉に登れるか心配がありましたが、終わってみれば危険なことも感じないで歩いてしまいました。
恐らく二度と「キレット小屋」には行くことが無いと思って自分に記念のオリジナルTシャツを買いました。
今回の縦走でも、新たな山仲間が増えたことはとても嬉しいことですが、皆さんからの山行のお誘いにご一緒できないことが多く申し訳なく思う今日この頃です。