草津白根山
2,171m 群馬県
白根レストハウス(12:00)(バス)→(12:13)本白根登山口 →鏡池分岐 →(12:51)探勝歩道最高点(13:08)→ 鏡池分岐 →(13:20)展望台 → 鏡池分岐 →(13:39)本白根登山口 →(13:58)白根レストハウス
【行動時間:1時間58分】
夏休みの4日間のうち2日を利用して草津白根山と四阿山へ出かけることにしました。白根山は約25年前に社員旅行で訪れて湯釜だけを見学した記憶があります。
その後、二度ほど草津には来ていたのですが、二度とも来た翌年に親を亡くすなど、我が家では「草津へ行くと誰かが死ぬ」と敬遠して行くことを禁じていた地域でした。
その掟を破って長男を連れてドライブのつもりで出かけました。お盆の真最中で、混雑を予想していましたが、大きな渋滞も無く(渋滞16キロ程度でした)予定を少しオーバーして白根山駐車場に到着しました。
息子は「岩手県で行われたソフトテニスのインカレから帰ったばかりで疲れているから寝ている」と歩く気は全くないようで、私一人で登ることにします。駐車場は、観光客でごった返しており、夏の観光シーズンだから仕方ないと思います。
ガイドブックを家の玄関に置き忘れてしまって、どこが入口なのか分からず池の周りをうろついて、本白根山への遊歩道の入口を見つけました。ここからロープウェイ山頂駅までは無料のシャトルバスが運行しています。ロープウェイに乗車する方の優先と書いてありましたが、私もちゃっかり乗り込みました。歩いても15分程度なのですが…。
ロープウェイ山頂駅で降りてバス道を少し戻ると、夏リフト乗り場の右手に登山道があります。私以外は皆さんリフトで登るようです。誘惑に誘われましたが、ハイキングに来たのだからと自分に言い聞かせて山道を登り始めます。
ヤナギラン
山道は始まりから赤紫色のヤナギランが出迎えてくれます。よく踏まれた山道を行くと、木々には名前プレートが付けられていて、植物を知らない私には大助かりです。
木製の階段など観光地の遊歩道らしくとても綺麗に整備されています。これなら誰にでも歩けると思います。小学生くらいの単独少年が下ってきたので「こんにちは」と声を掛けましたが無視されました。後から下りてきた三人の家族連れにも声を掛けましたが同様でした。観光客の人だから仕方がないですね。
夏リフト終点からの道と合流し、平らな木道を進みます。このような道なら、山靴を用意しなった息子でも歩けたのに連れてくればよかったと残念に思いました。
正面が展望台・右奥のピークが三角点峰
木道が終わるとパッと目の前に、本白根山の展望台の山塊が目に飛び込んできます。下は空釜といわれる噴火口跡です。ザレぎみの道を下りながら進むと直ぐに高山植物の女王といわれる「コマクサ」がそちらこちらに咲いています。時期的には少し遅いのではと思っていましたが、ザレの斜面ではコマクサが一面を覆いつくしていました。これだけのお花畑を保護するには大変な努力が払われていることと思います。
ヒメシャジン
コマクサ
コキンレイカ
お花畑の中を少し登り返すと、展望台と最高点との分岐です。迷わず最高点に向かいます。 まるで庭園を回遊するように付けられた大きく迂回している道です。本来なら絶景が望めるであろう道ですが、生憎の霧と雲で遠望はききません。
ハイ松の登りを少しで遊歩道最高点に着きます。ここから本白根山三角点まで行けるようなのですが、周囲は進入禁止のロープが張られていたのでここで諦めます。 万座方面へ数歩行くとベンチがあり若いご家族四人が食事していました。笑顔で会釈して万座方面へ少し歩いてみましたが、変化はなさそうなので引き返しました。
遊歩道最高点からはおむすびのように特徴のある山が見えました。帰ってから調べたところ笠が岳のようです。
息子を置いてきたことも気掛かりでゆっくりもせずに遊歩道最高点から展望台に向かいます。
展望台へは木製の階段が整備されていて思うほどの苦労も無く登れます。ここからも霧と雲で眺望はダメです。再来したときには是非とも鏡池方面へも行くことにして、今日は往路を引き返すことにします。
空釜の淵を早足で白根レストハウスへ向けて歩きます。リフト終点方面から老夫婦を従えた大家族がやってきて「コマクサが見えるところまで行けるかしら」と尋ねられたので、木道が終わった先に少しザレのところがありますが気をつければ歩けますよ。行ってみてください」と答えると「ありがとうございます」と言って空釜の方へ進んで行きました。
折角ここまで来たのだから足の悪いおばあちゃんに何とか見せてあげたいなと思いました。
リフト乗り場が近づくと見るからに登山者という数組のグループとすれ違いました。こちらは「こんにちは」にすばやく反応します。帰りはロープウェイ山頂駅には立寄らないで、バス道の道端に咲く野草を見ながら白根レストハウスまで歩きます。モウセンゴケやイワハゼの実などがありました。相変わらず白根山の湯釜は人気で、沢山の観光客がアリの行列のように続いています。
自分も息子を連れて行ってみようかと思い誘いましたが、拒否されたので登らずに宿泊予定地の上田に向かうことにしました。
ヤナギラン
ヤマハハコ
コキンレイカ
モウセンゴケ
アカツメクサ
イワハゼの実