越後駒ケ岳
2,003m 新潟県
枝折峠(5:00)→(5:28)枝折大明神分岐(5:33)→(6:07)休(6:12)→(6:46)道行山分岐下(6:51)→(7:19)小倉山分岐(7:24)→(8:02)休憩(8:07)→(8:10)百草ノ池 →(8:41)前駒(8:50)→(9:13)駒ノ小屋(9:21)→(9:40)駒ケ岳山頂(10:02)→(10:22)駒ノ小屋(10:30)→(11:10)休(11:15)→(11:51)小倉山 →(11:54)小倉山分岐(12:00)→(12:39)道行山下(12:45)→(12:50)道行山(12:55)→(13:21)休(13:30)→(14:01)明神分岐(14:06)→(14:30)枝折峠
【行動時間 9時間30分】
越後駒ケ岳は、中ノ岳、八海山とともに越後三山として有名です。この三山は標高では中級山岳並みですが、豪雪に削られた山肌は峻険な谷を形成していて、馬蹄型に伸びる三山の縦走は急登、岩峰が続き、一級の健脚者にのみ許されたコースで、私の現在の体力、技量では難しいと思います。
新潟県の六日町には親戚が住んでいて八海山とともに馴染みのある山ですが、近くて遠い山の一つでした。越後駒ケ岳の登山口「枝折峠」には、今年8月下旬の「鮎まるかじり祭り」に訪れた時に観光した奥只見ダム見学の帰路に立ち寄り、登山後にマイカーで帰るには疲れそうだと思っていました。そんな折、クラブアルプスで越後駒ケ岳登山の計画が持ち上がり、夜行日帰りという強行軍ですが、翌日も休みなので何とかなると思い参加させていただきました。
枝折峠には午前4時40分に着きました。やや肌寒く雨具を着込みました。ヘッドランプを点けて5時に出発です。
枝折大明神の小屋の前に着きます。最初の休憩です。
歩き始めて1時間もしないで目指す越後駒ケ岳の姿が見えてきます。未だ明けきらぬ闇にシルエットで浮かんでいます。
夜が明け始めました。銀山湖方面には雲海が入っています。
荒沢岳が見えました
登山道は多くが緩やかで、南東側に荒沢岳、北東側に未丈ケ岳などが望め、眺望に優れています。今日は雲もほとんどない快晴です。
左端のピークが未丈ケ岳です
今年の夏は気温が高過ぎたためか、紅葉になる前に日に焼けて枯れてしまった木々も多く見られます。紅葉を期待していたのですが自然のことなので仕方がありません。
越後駒ケ岳の山頂が朝日に照らされました。
小沼がありました。粘土質の土壌で水が溜まりやすいようです。
岩混じりの登山道を登ります。
越後駒ケ岳を正面に見ながらの登山道です。平坦なところもあります。
一帯が紅葉に包まれています。茶系の樹木が多く見られます。
道行山への登りにかかります。
道行山分岐で小休止します。
泥濘を避けて道の端っこを通過します。でも靴は泥だらけになります。
駒ケ岳が近付いてきました。でもまだ1時間半くらいは登ります。
小倉山分岐を過ぎ泥濘の道が多くなると百草ノ池の横を通過します。
百草ノ池周辺一帯は一時裸地化し、池も埋没しそうになったところ、地元の方々の努力で現在では緑が戻ってきました。私たち登山者が自然を破壊しているということを忘れてはなりませんね。
百草ノ池を過ぎると背の低い潅木帯になり眺望が広がりますが急登に変わります。息がきれます。
前駒からの中ノ岳(2,085m越後三山の最高峰)です
登りきると前駒で、中ノ岳、平ケ岳、燧ケ岳などの山々が望めます。
ここから駒ノ小屋まで岩場が続きますが、ステップがしっかりしていて危険なことはありません。
越後駒ケ岳の山頂部(右寄りのピーク)が望めます。
20分余りで駒ノ小屋に着き小休止となります。駒ノ小屋には10月下旬まで管理人が入っているという情報を信じていましたが、既に閉鎖されていて山バッジを買うことができませんでした。ガッカリです。
駒ノ小屋からの眺望です。
中央の一番高い平らな山は平ケ岳(2,141m)です。
荒沢岳(1,969m)です。
浦佐方面の街も望めます。
辿って来た登山道(尾根)も確認できます。
これから山頂に向けて最後の登りとなります。
やや勾配の増した登りを15分ほどで中ノ岳へのT字分岐です。これを右折します。
越後駒ケ岳山頂に人影が見えます。
中ノ岳への分岐から5分ほどで越後駒ケ岳の山頂に着きます。360度の眺望で、遮るものはありません。
眺望は抜群で近くに中ノ岳や八海山、その向こうに巻機山や荒沢岳、更にその奥には平ケ岳や燧ケ岳などなど何重にも山並が続きます。
北西側には遠く佐渡の山並も望むことができました。これほどの眺望はここ数年お目にかかっていません。
山頂に居られたのは僅か20分ほどでしたが、存分に眺望を楽しみ10時に往路を下山します。登ってきた尾根筋がはっきり分かります。遠くにR352号線も確認できます。
駒ノ小屋で少し休憩します。復路では、時間的に少し余裕が出たため、往路で寄らなかった小倉山と道行山へ登ってから枝折峠に下ります。
駒ノ小屋の直下の岩場です。ステップが効いて下りやすい岩の斜面です。
小倉山からの越後駒ケ岳です。別れを惜しみます。
道行山に向けて下ります。右正面に見えるのは荒沢岳です。
道行山から望む本日最後の越後駒ケ岳です。あの山頂まで行ってきたのです。
道行山山頂からの帰路の尾根道です。
枝折大明神の社です。
昔の旧道である駒の湯温泉への分岐となっています。
14時30分枝折峠の駐車場に戻ってきました。バスが我々の下山を待っていました。お疲れ様でした。
今シーズンの地方遠征は今回の越後駒ケ岳で最後となりそうです。来シーズンに向けて丹沢周辺で体力作りを続けていくことになります。