那 須 岳
山麓駅 ==〔ロープウェイ〕== 山頂駅 → 茶臼岳 → 山頂駅 ==〔ロープウェイ〕== 山麓駅
那須岳(茶臼岳)は、妻がカブスカウトのキャンプのハイクの時に、途中で登山を断念した山で、空の青と木々の緑と山肌の赤茶のコントラストの素晴らしい景色を是非とも家族に見せたいというので、家族旅行で行くことになりました。
那須登山と那須高原の散策、テニス遊びをセットして計画することにしました。那須岳は、その名の峰はなく主峰の茶臼岳、朝日岳と三本槍ヶ岳を中心とした連峰の総称です。
那須岳へはロープウェイを使えば40分くらいを登るだけで山頂に立てるお手軽な山です。三本槍ヶ岳までは無理かもしれませんが、朝日岳までは登りたいと思います。
東北自動車道の那須インターから那須岳ロープウェイ山麓駅までは一本道で、殺生石で有名な賽の河原を左に見て那須高原道路(ボルケーノハイウェイ)を走ります。山麓駅の周辺には広い駐車場が有ります。今日の那須岳の山頂は霧に包まれていて、その姿を望むことができません。霧で眺望が期待できそうもないので家族は気が進まないみたいで出発準備が捗りません。ロープウェイに乗って4分くらいで山頂駅に着きます。忘れないうちに山頂駅の売店で山バッジを買います。日本百名山の山バッジを集め始めて2年近くが経ちますが一向に増えません。登っていないのだから当然ですが…。
山頂駅に降り立った多くの観光客の方々は、一様に霧が晴れないのを残念がっています。ズルズルとステップが利かないザレの山道を直登ぎみに登り始めます。登山道は元から道幅が広いのか、登山者が好き勝手に歩くためか、ここという道が無くどこを歩けばよいのか分かり難いです。この一帯は植物も無く荒涼とした感じの場所のようです。右を見ても左を見ても霧ばかりで50mくらい先しか見えません。
峰の茶屋へ下る分岐に出たところで少し霧が薄くなってきました。サーと風が吹いた時、右手に朝日岳が姿を現しました。写真、写真と呟きながら夢中でシャッターを押します。ほんの数十秒の出来事でしたが、やっと山の勇姿を見ることができました。その後再び霧に囲まれてしまい、下山するまで霧が晴れることはありませんでした。
那須岳の山頂には小さな祠があるだけで、霧のために他には何も見当たりませんでした。晴れた日はきっと素晴らしい展望がありそうな感じはしました。この天候では朝日岳に行っても霧の中のようなので、今回は登頂を断念して下山することにします。
登ってきたザレの道を山頂駅まで下りロープウェイで山麓駅へ戻りました。何か後ろ髪を引かれる思いで山を離れることになった消化不良の山行となりました。
次回は三山完全制覇だ!