磐 梯 山
1,818.6m 福島県
八方台(8:35)→(9:55)弘法清水(10:15)→(10:45)磐梯山頂(11:15)→(11:35)弘法清水(12:05)→(13:00)八方台
【歩行時間 3時間5分】
夏休みの休暇が5日連続で取れたことと、息子が合宿で不在ということもあり、妻と一緒に東北方面の山に出かけました。
あいにく台風10号が近づいていて、進路によっては行先変更が必要でしたが、運良く西日本方面に逸れてくれたので予定通りの出発となりました。(西日本の人ごめんなさい。)
今回の山行は、昨年夏の安達太良山から見えた磐梯山が印象深くて早く登ってみたかったことと、西吾妻山・一切経山、月山、蔵王山の百名山バッジをゲットしようという欲張りなものでした。
妻との同行なので、余り無理はできませんが、いつものように成り行きに任せて、宿も予約無しの気まま旅です。(健康ランドは調べておきました)
宿泊先の「ジャンボ健康ランド」を出て「デニーズで朝食を!」。
会津のデニーズは、朝も早よから(AM6:30から)満席で、お爺ちゃん、お婆ちゃんから孫まで一族勢ぞろいで朝食を楽しんでいます。
この地方の習慣なのでしょうか。
思わぬところで時間を費やし7時30分にデニーズを出て国道49号線で磐梯山へ向かいます。
途中で愛車を満腹にしたJA-SSは、料金も安く(109.5円/L)車内拭きタオルを貸してくれるなどサービス満点で愛想も良くとても好感が持てました。
眺望がすばらしい磐梯山ゴールドライン(料金730円)で八方台駐車場へ到着すると、すでに駐車場は満席状態です。(会津はどこも満席のようです)
どうにかスペースを探して駐車し登山準備に取り掛かかりました。登山口は、駐車場の目の前で立派な看板が設置してあります。ブナ林の緩やかな幅の広い道をのんびり登ります。朝の光が樹幹から漏れてとても綺麗です。
30分くらいで硫黄の臭いのする中ノ湯分岐に到着です。毒ガス注意の看板に思わず息を詰めます。活火山であることを思い出させてくれます。廃屋のような建物(温泉小屋?)を遠巻きに通過します。どこからか「昔は向こうの建物の方を歩いたよ。」という会話が聞こえ、安全対策で道が付け替えられたのだと納得しました。
雑木林をしばらく行くと分岐に出ます。左は眺望が良い道との案内がありましたが、余りに日差しが暑いので、右の雑木林の道を「弘法清水」へ急ぎます。弘法清水には、沢山の登山者が休憩しています。我々も一服することにします。(私はたばこは吸いませんが)
忘れないうちに岡部小屋のオリジナルの山バッジ(600円。ちなみに山頂では700円)を購入しました。中学生を引率する一団が出発する気配でしたので、先行しようと休憩も早々に山頂へ向かいます。
山頂へは、これまでとは異なり滑りやすい急登の連続で息が上がります。元気のいい中学生に何度も抜かれます。妻もやや苦しそうに見えます。息絶え絶えになりながらも30分程で岩場の山頂に到着しました。
山頂は、記念写真の人、人、人。山頂の祠の周りで優先権があるとでも思っているのか座り込んでいる人もたくさんいます。他人を気遣わない人が何と増えたことか嘆かわしく思います。
独立峰だけあって山頂からの眺望は抜群で、安達太良山、飯豊連峰が確認できます。家長の好きな櫛が峰をカメラに収めます。妻は、コウちゃんへエアコンの予約注文をするため携帯電話に集中しています。ついでに携帯電話のカメラで自分を写して送信しているようです。
朝食をしっかり摂ったためか空腹感もあまりないので、妻の一服後に昼食もとらずに下山することにしました。
下りは二人とも得意です。登ってくる人に道を譲ったり、声をかけたりと余裕を持って下ります。弘法清水でペットボトル(500ml)を一杯にし、これを一気に飲み干した妻。よほど美味しかったとみえます。急に小腹が空いた感じがしたので、この場でおにぎりを食べることにします。
近くを通り過ぎようとする登山地図を片手にした四人連れの若者に「磐梯国際スキー場へ下る分岐は何処か」と尋ねられましたが、知らないと答えました。地図の見方くらい覚えて来いと言いたかったけど止めました。弘法清水からは往路と違う「眺望優良コース」を下ることにしました。登ってくるときに選ばなかった道ですが、登りもこちらのコースを選択したほうが良かったようです。高山植物も咲いており、季節にはお花畑の中の遊歩道のようになりそうな道です。さっきまで居た磐梯山の山頂が見えます。
例の分岐を過ぎるとき、もう一度「展望が良いコース」の案内文を読みました。いっそこのコースだけにしてしまったらとも思います。やや滑る岩交じりの道を八方台駐車場へ向かって下山しました。下山に思ったより時間がかかり、八方台駐車場に戻ったのは既に13時になっていました。
この後「一切経山」をやっつけようと思っていましたが、時間的に余裕が無いので、妻と協議の結果、妻お勧めの「五色沼観光」に変更することにし、着替えを済ませ一路、五色沼へ車を走らせました。