一切経山
1,948.8m 福島県
浄土平駐車場(7:50)→(8:38)酸ケ平への分岐(8:45)→(8:58)山頂(9:15)→(9:40)酸ケ平非難小屋分岐 →(10:02)登山口 →(10:05)浄土平駐車場
【歩行時間 1時間51分】
無毛の一切経山
今日も天候に恵まれ、すばらしい快晴です。
カップヌードルの朝食を済ませ6時30分、国民宿舎五色沼を後に国道459号、国道115号を経由し、磐梯吾妻スカイライン(1,570円)で浄土平へ向かいます。
高額な通行料金を取るだけあってすばらしい展望の道路です。
吾妻小富士
浄土平の有料駐車場は、早朝のためか係員が不在で未払いのまま場内に入ります。既に6~7台の車が駐車していて、物好き(山好き)な人が多いことを実感します。
今日は風が強く山頂で寒いかもしれないので長袖シャツを着用し、ペットボトルとカメラなど最低限の装備を私のザックに詰め、妻は空身で一切経山をやっつけに掛かります。
ガレの登山道
ガイドブックで見ていたとおり噴火口の周りのほんのわずかな植物を除き見事な禿山です。妻は那須の茶臼岳も好きで、どうもこの手の不毛の山が好みのようです。
登りに1時間20分程度との案内でしたので安易に考えていましたが、登り始めるとガレ場の連続でステップが思うようにききません。
山頂からの吾妻小富士
稜線では強風にあおられたこともあり、酸ケ平への分岐までに50分を要してしまいました。
吾妻小富士は富士山そっくりで噴火口への道が電光形に見えます。富士山を意識して付けられた登山道のようです。
先は傾斜が緩くなり、風も稜線ほど強くないのでスピードが上がります。8時58分一切経山の山頂へ到着しました。
山頂には「空気大感謝塔」があり、何かの宗教色を感じさせます。磐梯山、吾妻山連峰、飯豊連峰が望め、遥か彼方にも山脈が見えますが確認できません。
コバルト色の五色沼
強風の中、記念撮影を済ませ、妻に呼ばれるまま五色沼が見えるところまで移動します。思わず歓声を上げてしまうほど、五色沼のコバルトブルーの沼面は美しいです。昨日見た「裏磐梯の五色沼」とはまた違った景観のすばらしさに感動します。苦労して(?)登った甲斐があったと妻もご満悦です。
天候にも恵まれ、自然の美しさ、ダイナミックさに惚れ惚れする瞬間です。
西吾妻山へ登る予定もあることと、強風を避ける場所がないため早々に下山することにします。
何組かの登山者とすれ違いながら、酸ケ平分岐からやや急なザレ場を酸ケ平非難小屋に向かって下ります。
酸ケ平からは木道が整備されていますが、階段状の箇所が多く登りに使うと辛いかもしれません。このルートを登ってくる登山者に数組すれ違いましたが、強風の影響を避けての選択かもしれません。
下りは相変わらず快調で、妻が先導して小走りのように浄土平駐車場へ戻りました。
隣に駐車していた水戸ナンバーの単独行の老人が「改造愛車セレナ」の自慢話を聞かせたかったとみえて妻に話しかけてきました。内部をベッド仕様に改造してあるので、宿が無くても何処へも行けて便利だとか、奥さんが居るときはどうするとか、きっと一人で寂しかったのでしょう。その老人によると、家業の農作業が忙しい季節とのことで、仕事は奥さん達に任せて自分は山登りに来たと嬉しそうに語っていました。そんな生活ができることがなんとも羨ましい限りです。
フロントガラスに「駐車料金の支払いのお願い」が挟んであり、帰りがけに払うことにしてビジターセンターに山バッジを探しに行きます。ビジターセンターには見当たらないのでレストハウスで探してみましたが、「吾妻小富士」のバッジはあるのですが、「一切経山」は無いのです。一切経山はマイナーなのかもしれませんね。事前の調査を怠ったことを反省します。
妻が生協の配給の件で家人に連絡を取るために公衆電話の空き待ちをしている間、私は外でのんびりとストレッチをしました。レストハウスの高額なコーヒーを諦め、自動販売機の缶コーヒー(HOT)で喉を潤し、未払いの駐車料金の支払いを済ませ浄土平を後にしました。