後方羊蹄山
1,898m 北海道
半月湖登山口(4:02)→(倶知安コース)→ 羊蹄山山頂(真狩岳・三角点)→ 喜茂別ピーク(最高点)→(往路を戻る)→(14:45)半月湖登山口
【行動時間 10時43分】
2016年10月18日 洞爺湖サイロ展望台から
後方羊蹄山は、北海道札幌の南西約50Kmに位置し、支笏洞爺国立公園に属する成層火山で、えぞ富士として親しまれている北海道を代表する山のひとつです。後方羊蹄山を「シリベシヤマ」と読める人は相当の山マニアで、「羊蹄山(ようていざん)」の略称で呼ばれることが多いようです。
登山口はいくつかあり、今回登る倶知安コースのほかに京極コース、喜茂別コース、真狩コースがあります。
自分の登った山のバッジの収集が楽しみの一つですが、今回はバッジを売っている避難小屋を経由しないため、下山後に倶知安町役場から送っていただくことにしました。
半月湖野営場を4時に出発します。夏とはいえ未だ暗くヘッドランプは必携です。
樹林帯の中を登っていくと、空が白み始め、ニセコアンヌプリの山頂部が見えてきます。
更に登るとニセコアンヌプリの全景が望めるようになります。カッコ良くて登行意欲をそそられる山です。
登山道には、一合毎に標識がぶら下がっています。
七合目でも未だ潅木帯の中を歩きます。今日はとても蒸し暑いです。
エンレイソウの実
ハイオトギリ
オニシモツケ
九合目になると森林限界となり、岩場が現れますが、ごくわずかの距離です。
お花畑の中を歩きます。
エゾオヤマノリンドウ、エゾマルバシモツケ、ウラジロタデなど「蝦夷」の名を冠した花が増えてきます。
チシマアザミ
イワギキョウ
トカチフウロ
クルマユリ
ヤマブキショウマ
イワブクロ
お花畑を過ぎると火口壁のT字路に出ます。
火口は霧に阻まれて全く姿が見えません。
山頂方面へ左に登っていきます。
ここからは風の強い火口壁沿いを登ります。
何も遮るものが無い独立峰なので、風当たりは強いです。
わずかで北山(1843m)を通過し、更に京極コースを左に分けると三角点のある真狩岳(後方羊蹄山)に着きます。残念ながら霧に囲まれて視界はありません。
真狩岳(1893m)がいわゆるこの山の山頂なのですが、ザックをここにデポして、少し先にある最高所の喜茂別ピーク(1898m)へ向かいます。
山頂から5分ほどで最高ピークに着きます。
ここには、羊蹄山山頂の標柱が立っています。何だかおかしな話ですね?
最高ピークで記念撮影をしてから山頂へ戻り、風が避けられる岩陰で昼食を摂ることにします。
食事をしている間も、霧は晴れず、少し悔しい気持ちで下山を開始します。
横風が強くて、皆さんフラフラしながら歩きます。
火口縁のT字路に差し掛かったとき、スッと霧が流れ始めました。歩いてきた稜線も見えてきました。
ほんの3分ほどの晴れ間でしたが、山頂の全容を望むことができました。
奥の中央のピークが最高点の喜茂別ピークです。
山の神様のプレゼントに皆さん歓声をあげて夢中になって写真撮影をしました。
再び山頂は霧に包まれてしまい、我々も下山を続けることにします。
往路で登ってきた道をそのまま戻ります。北海道らしからぬ蒸し暑い中の登山で、明日からが思いやられます。
朝は、真っ暗でわかりませんでしたが、気持ちの良いシラビソの林を抜けると登山口に着きました。
登山口の駐車場から見上げる後方羊蹄山の山頂は、相変わらず霧に巻かれていました。