仙 丈 ヶ 岳  【3,033m】

小仙丈尾根から望む小仙丈カールを抱く仙丈ケ岳です


仙丈ケ岳は、優雅な山容から南アルプスの女王と呼ばれ、豊富な高山植物で彩られます。南アルプスの氷河遺跡がある山として有名。山梨、長野県境にあり標高3,033メートル。
緩やかな尾根で山頂近くに薮沢および大仙丈、小仙丈の典型的な3つのカール地形があり、この3つのカールとU字谷は氷河のクシダンゴ地形とも呼ばれ、付近には氷河の作用によって形成された多量の岩片とすり跡が存在します。地質はジュラー三畳紀層と考えられる粗粒ないし中粒の砂岩が主体で、これに薄層の粘板岩、チャートを挟み、地層の一般走向は北20度東で、東に50度前後の傾斜を示します。
山梨県南アルプス市、長野県伊那市に所在。1,997(平成9)年、山梨百名山に選定されました。
【出典:南アルプス市芦安山岳館】