高 尾 山

599m  東京都

2011年3月27日()  晴れ
【メンバー】  単独

高尾山口(10:45)→ 6号路 → 山頂 → 4号路 → 日影 → 高尾梅郷 →(15:00)高尾山口

【行動時間 4時間15分】

3月11日に発生した東日本大震災以来、生活リズムが大きく乱され、日頃は上手にストレスを解消できていましたが、今回の原発事故に絡む憤りや苛立ちがつのり、無意識のうちに周囲の方々に八つ当たりをしていた自分がいたかもしれません。
そんな自分をリフレッシュさせること、シーズンに入るスミレの様子を見に行こうと思い立ち高尾山から裏高尾を歩いてきました。
東京都の水道水が放射能で汚染された報道があったり、大気に放射性物質が飛散していたりで、外出を控える方が多いかと思っていましたが、流石にミシュランの三ツ星に選ばれた高尾山らしく、休日の割には少ないのかも知れませんが、たくさんの方々が訪れていました。
高尾山口駅から6号路の「ハナネコノメ」を見てから山頂に向かいます。

山頂では、富士山は雲に隠れていましたが、雪を被った丹沢山塊ははっきり望むことができました。山頂からは4号路を経て、いろはの森コースで日影へ下ります。
日影沢では目的の「アオイスミレ」「アズマイチゲ」「ニリンソウ」に出会うことができ、裏高尾の集落ではノジスミレ、コスミレ、ヒメスミレ、ウィオラソロリアなどがお約束の場所に今年も健気に咲いていました。
最後に「高尾梅郷」の梅を見ながらのんびりと高尾山口駅まで歩きました。
今年は、2~3年前よりも寒さが厳しかったためか、様々な花の咲き始めが遅いようです。あと10日後くらいが最盛期になりそうな感じがします。
可憐な花を探し回るのに夢中になっていると、いつの間にか体の中からストレスが抜けていき、何だか少し心が洗われたような気持ちになれた山歩きでした。

高尾山ケーブル乗場前の広場 普段の休日よりも少ないかも?

6号路への分岐 左へ

カンスゲ 今日最初に出合ったた野草です

6号路で見つけたニリンソウ 昨年よりも開花が遅れています

6号路のハナネコノメ お約束の場所で咲き始めました

ヨゴレネコノメ 名前と違い綺麗な花です

山頂直下の階段 これが結構厳しいんです(^^♪

山頂展望台の登山者 富士山は雲の中

4号路を下る 誰一人歩いていません

4号路から望む奥多摩の大岳山 数年前に登ったきりご無沙汰しています

今日、最初に見つけたアオイスミレ 日影沢にて

日影沢にて初めてお目にかかった「コチャルメルソウ」
花の観察をされていたご婦人に名前を教えていただきました
魚の骨のような花びらです

日影沢に咲くアズマイチゲ

植生保護のため沢への立ち入りが禁止されました 仕方ないですね

キクザキイチゲ

アズマイチゲに似ていますが葉の切れ込みが深いので見分けがつきます

日影沢のハナネコノメ

群落で咲いていました 植物撮影者たちの第一人気でした

ヨゴレネコノメ 美しいと思うのですが…

ユリワサビ どこにでも咲いているとても小さな花です

ニリンソウ

一つの株から二輪の花が咲くのですがなかなか同時に咲きません

ハクバイ 今年は寒いので長持ちしています

日影沢を出て旧甲州街道を歩きます

ホトケノザ 派手な花です

ヒメオドリコソウ 花は淡いピンク色で葉も紫色を帯びています

カラスノエンドウ

ナノハナ畑

オオイヌノフグリの群落

コスミレ 民家の庭先に毎年咲いています

カントウタンポポ 緑色の総苞の外片が反り返らないのが特徴です
よく見かけるタンポポの多くはセイヨウタンポポ(帰化植物)です

オランダミミナグサ ヨーロッパ原産の帰化植物

日本古来のミミナグサはなかなか見られません ガンバレ日本!

ノジスミレ 毎年石垣の間に咲いています

タチツボスミレ

ヴィオラ・ソロリア 北アメリカ原産の帰化植物です

この花も毎年同じ場所に咲いています

コウバイ 未だつぼみがあります

ハクバイ

ヒナスミレ 民家の石垣の間に咲いています

ツルニチニチソウ

ハナニラ

高尾梅郷 見頃は過ぎています

高尾梅郷の紅梅

高尾山口駅ホームで帰りの電車を待つ登山者たち
何時もの休日より少ないようです