シダンゴ山~高松山

758m・801m 神奈川県

2011年1月23日()  晴れ
【メンバー】 単独

寄バス停(8:55)→(9:30)宮地山(9:35)→(9:50)タコチバ山 →(10:21)雨山峠分岐 →(10:29)シダンゴ山(11:00)→(11:35)ダルマ沢ノ頭 →(12:16)29番鉄塔(13:21)→(12:42)西ケ尾 →(13:09)高松山(13:50)→(14:08)尺里峠 →(15:14)田代向バス停

【歩行時間 5時間2分】

左端からダルマ沢の頭、シダンゴ山、タコチバ山、宮地山


東丹沢を歩く機会が多いのですが、たまには未知の山にも行ってみたくなり、以前ボーイスカウトの隊長が話していたシダンゴ山をターゲットに決め、折角遠方まで出かけるのだからと他の山とセットにしようと調べたところ、高松山方面へ周回できる破線ルート(あまり整備されていない?)がありこれに決定しました。
また、直接シダンゴ山に登ってもおもしろくないので、宮地山(512m)タコチバ山(588m)などのピークを経由するルートを登ることにしました。

寄バス停


新松田駅からバスに乗車したのは三人で、寄バス停に降り立ったのは壮年男性一人と私の二人だけでした。寄(やどりぎ)バス停は以前、鍋割山へ登るために一度訪れたことがあります。

宮地山の山名や登山道は、25,000分の1地形図には記載がなく、道標と感を頼りに宮地山の登山口を探しながら宮地集落の中を歩きます。

ここの分岐は右に進みます

左へ下るようにして橋を渡ります

茶畑の脇の急登を振り返る


小さな橋を渡り茶畑の中の急坂を登り始めますが、このような畑の中を歩いて良いのでしょうか?登り始めて低山だからと高をくくっていたことを反省します。歩き始めからこの急登では先が思いやられます。

猪避け柵の扉を潜り、広葉樹林帯を電光型に登り、傾斜がゆるくなるとシダンゴ山への分岐に出会い、そこから山頂を回りこむように5分ほど登り宮地山山頂に着きます。
南側が開けた山頂で、中年男性が一人休んでいました。

5分ほど休んでから先ほどのシダンゴ山分岐へ一旦下り。タコチバ山へ登っていきます。事前調査でアップダウンが多いことは覚悟していましたが、早くも気持ちが折れそうになります。

先行して出発していた宮地山でお会いした中年男性を登りで追い越します。

タコチバ山は、黄色のテープにマジックインクで書かれた山名が木に巻きつけてあるだけの質素な山頂で、これが無ければ気付かずに通り過ぎてしまうと思います。

傾斜が緩むと前方が開けてきて樹間からシダンゴ山らしきピークが見えてきます。

新秦野線33番鉄塔


ダルマ沢の頭?

雨山峠分岐


宮路林道と合流すると間もなく鉄塔の横を通過し、更に登ると雨山峠との分岐に出るのでこれを右折します。

急な丸太階段


ここからは腐食が進んだ丸太で土留めされた急階段の登りを10分ほどでシダンゴ山山頂に着きます。

シダンゴ山頂の祠


シダンゴ山は周囲が開け「アセビ」の群落の中が山頂になっています。

檜岳(ひのきだっか)


南に相模湾、東から北に向けては丹沢山塊、西側にはダルマ沢の頭の肩から富士山も見えます。箱根山や伊豆方面など360度の眺望です。相模湾がキラキラ輝いてとても綺麗です。(写真に撮れなくて残念でした)

山頂で軽食を摂っていると、無線交信をしている中年と青年三人だけだった山頂に、続々と人が集まってきました。屋外テーブルも一つしかないので、後から着いた方に席を譲ります。

私はこの先も長いので山頂を後に秦野峠方面へ向けて先ほど登った丸太階段を下っていきます。

宮地山への分岐を過ぎ少し行くと林道に出ます。正面に鉄製の階段がありこれを登っていきます。

振り返ってシダンゴ山


階段を登り終わって振り返るとシダンゴ山の全容が見渡せます。ここからは、破線ルートなので踏み跡を外さないように注意して登ります。

踏み跡は比較的しっかりした踏み跡が付いていて安心しましたが、滑りやすい急登に閉口です。

登ってきた急坂を振り返る すれ違ったペア


息を切らしながら登っていくと中年男女ペアの方が私とのすれ違いのために待機してくれています。「ありがとうございます」を言うのが精一杯でひたすら登り続けます。
812mピークに登りつき緩斜面になると「ダルマ沢の頭(880m)」の標柱に着きます。登山道はここでやや右寄りに曲がると、丸太留めの急下降になります。

ダルマ沢の頭(880m)


高年三人組が登ってきます。先頭の男性が「きついね」と苦しそうに言いながらすれ違います。
「お疲れ様です。もう少しですよ」と答えます。二人目の女性も三人目の男性も蚊のなくような声で「こんにちは」を言ってくれます。

下ってきた急斜面を振り返る


苦しいんだから言わなくても良いのに…と思いながら、その気持ちは十分に分かるので「頑張ってください」とお返しします。

秦野峠への分岐


急坂を下りきり再び登り返して871mピークを過ぎると雨山峠(秦野峠)への分岐を右に分けます。

杉の植林地の中をさらに進みます。この辺りは比較的平坦な道が続きます。

直ぐに植林帯が切れて前方が開けます。潅木の樹間から山々が見えますが、何の山だか分かりません。

29号鉄塔


少し進むと鉄塔(新秦野線29号)が現れます。時計を見ると時間は十分あるので、ここで5分ほど休憩します。

鉄塔を出て少し下り登り返すと左側が開けてきます。歩いてきた稜線が確認できます。

西ケ尾山頂


登りきって僅かで西ケ尾(805m)山頂を通過します。この山頂も手書きで書かれたプレートが木に張り付けてあるだけの山頂です。

更に進むと今度は、虫沢・田代方面、富士見台方面、高松山方面への十字路になります。

これを直進して直ぐに左方向に登っていくと右にビリ堂方面への分岐を分け僅かで高松山山頂に到着です。

高松山は、山名表示板があるだけでベンチも無い広い草地の広場です。西側が開けていて眺望はまあまあですが、生憎午後のガスが出てきていてはっきり見えません。

二人の男性登山者と中年カップルが食事をしています。私もここで大休止することにします。午後の少し冷たい風を感じ、冬の陽を浴びながら次ぎの登山計画のことやらを思い巡らせます。40分ほど山頂に滞在し、尺里峠へ向けて下山にかかります。

この道は今まで歩いてきた破線ルートとは違い幅も広く、傾斜も緩やかでとても歩き易い道です。樹林の中の道なので展望はききませんが快適です。

20分ほどで尺里峠に着き、ここから田代向バス停まで林道歩きです。

何度もヘアピンカーブを曲がりながら林道を下り虫沢の集落に下り、川沿いに東南へ歩き中津川に出会い左折して中津川を橋で渡り、田代向のバス停には15時14分に着きました。

ダルマ沢の頭(左のピーク)

シダンゴ山(左)とタコチバ山(手前右)

歩き始めた時には、どうなることかと不安でしたが、予定時間をオーバーすることなく戻ることができました。
あ~よかった(^0^)