鍋 割 山

1,272m 神奈川県

2010年1月24日()  晴れ
【メンバー】 単独

大倉バス停(8:25)→(9:31)二俣 →(9:33)小丸尾根分岐 →(9:50)ミズヒ沢出合(10:05)→(10:25)後沢乗越 →(11:20)鍋割山(12:00)→(12:39)小丸分岐 →(13:00)金冷シ →(13:20)塔ノ岳(13:35)→(13:49)花立 →(15:20)登山口 →(15:30)大倉バス停

【歩行時間 5時間45分】

数年ぶりに大倉から後沢乗越経由、鍋割山から塔の岳へのルート約17.2kmを歩きます。
このルートは登山口のミズヒ沢出合まで、緩やかな傾斜の西山林道を2時間近く歩くものでその季節には素晴らしい紅葉を眺めながらの準備運動に最適な道です。
数年前までは西山林道を歩く物好きな登山者は余り見掛けませんでしたが、このところマニアが増えたような気がします。

大倉バス停から大倉集落の道路を西山林道へ向かいます。道程が少し分かりにくいので道標を見落とさないようにします。

バス停前の大倉屋さんの横の道路を進みます。
ブロック塀が切れたところで左折します。

鹿除けのフェンスが取り付けられました。
鹿の被害が増えてるのでしょうか?

やや暗い杉林を抜けると簡易舗装の西山林道に突き当たるので右へ登っていきます。
ここからヒズミ沢出合まで約1時間45分の林道歩きです。

西山林道を歩きます

表丹沢県民の森の入口

 


旧登山訓練所の建物が見えてくると間もなく二俣に着きます。二俣は堀山の家の大倉尾根への分岐があります。

二俣(右は堀山の家への登山口)


二俣で勘七沢を渡り、直ぐに小丸尾根の分岐を右に分け更に進むとヒズミ沢出合に着きます。

小丸への分岐

賑やかな「かしまし三人娘」

ミズヒ沢出合


ここから鍋割山荘へ水や薪を荷揚げするボランティアが行われており、多くの登山者が協力しています。小腹が空いたのでここでパンを食べて休憩することにします。

四十八瀬川を丸太橋で渡ります


15分ほど休んでから、丸太の橋で沢を渡り、沢沿いに遡上し、足元が整備された小さな崖を登り植林地に入ります。

 


杉の植林地の中をジグザグに進み、30分ほどで後沢乗越に着きます。

崩落が進む尾根 櫟山方面への道です


ここは鍋割山と栗ノ木洞・櫟山(くぬぎやま)との稜線上にあり、来る度に崩落が進んでいるようです。

後沢乗越は狭いので休憩には不向き。もう少し登った所の方が…


数人の登山者が休んでいましたが、このまま登り続けます。ここからはややガレ気味の急坂となります。

 


気合を入れてテンポ良く歩くことを心がけます。初めてこの尾根を登ったときには、途中で何度も立ち休みをした記憶があります。

 


今日は快晴で遠望も利きます。少し登ると左手の箱根山地の向こう側に富士山が頭を見せ始めます。
冬の富士山は本当に美しいです。右には大倉尾根も見えてきます。徐々に高度を上げ、銀色に光るソーラーパネルが見えてくると間もなく山頂に到着します。

鍋割山荘前で寛ぐ登山者


山頂には鍋割山荘や県のトイレ施設が建っています。20数人の登山者が、思い思いに時を楽しんでいます。
昼食のラーメン(椎茸・長葱・卵入り)を作っていると、途中で追い抜いた3人組みの若い女性が賑やかに到着し、私の隣に腰掛けました。

今日は南アルプスも綺麗に見えます


聞くと彼女たちはミズヒ沢から4ℓの水を二つ運んできたそうです。エライ!私も今度はやってみようと思いました。彼女らを含め、殆どの登山者が鍋割山荘名物の鍋焼きうどんを食べています。予想以上の人気です。

丹沢最高峰の蛭ケ岳など


昼食を済ませ、富士山をぼんやり眺めてから、塔の岳へ向けて鍋割山を出発します。

ここの尾根も崩落が進んでいます

前方に小丸が見えます

二俣への分岐


鍋割山稜は多少アップダウンがありますが、ブナの原生林もあり、蛭ケ岳などの山を眺めながら歩ける私の好きな道です。

大倉尾根の花立が見えます


小丸への登りがやや急ですが、距離が短いので左程苦労はありません。少し下って大丸へ登り返し、再び下ってまた登り、金冷シで大倉尾根と合流します。

金冷シでボッカさん


金冷シからは、毎度登っている丸太階段を塔ノ岳に向かいます。ふと先行する登山者を見ると灯油のポリタンク2個と小物を背負ったボッカさんでした。何故か追い越すのが躊躇われ、少し離れた後ろを登ります。

塔ノ岳山頂に着きました


約40kgを背負っての登りは流石にきつそうで、何度か息を整えていましたが、金冷シから山頂まで約20分で登り切りました。プロは凄いですね。

花立から塔ノ岳を振り返ります


山頂でスパッツを付けたりして15分ほど滞在してから、表尾根を下る気力はなく、いつもの大倉尾根を下山しました。

花立から秦野市街地を眺めます


駒止茶屋辺りの下りで、筋肉疲労が出て攣ることが頻繁にあります。今日は無休憩でどこまで下山できるかテストしてみることにしました。

ハイスピードの若い女性に抜かれました

駒止茶屋は無事通過することができましたが、見晴茶屋に差し掛かる辺りで、大腿二頭筋が悲鳴を上げてきたので、小屋の前で小休止するはめになりました。
やはり体重が重いのですね (^^;
大倉集落の農家前で「なばな(¥100×2)」を買って帰りました。
晩の食事で食べたらとても美味しかったです。