金時山~明神ケ岳
1,213m~1,169m 神奈川県
仙石バス停(9:21)→(9:31)金時神社入口 →(9:33)公時神社(9:35)→(9:52)金時宿り石(9:54)→(10:07)休憩(10:12)→(10:25)分岐 →(10:45)金時山頂(11:05)→(11:21)金時神社分岐 →(12:12)第2のピーク(12:18)→(12:56)食事(13:31)→(14:13)明神ケ岳山頂(14:31)→(14:59)宮城野分岐(15:03)→(15:54)明神平サニーパーク口(16:03)→(16:19)宮城野橋バス停
【歩行時間 5時間18分】
勤務先や関係会社の方たちと金時山・明神ヶ岳へ行ってきました。金時山も久しぶりですが、明神ヶ岳にいたっては7年ぶりになります。
今回のメンバーとは、私だけ途中リタイアした丹沢表尾根~大倉尾根の山行でご一緒したとき以来です。
箱根湯本駅に集合し箱根登山バスで仙石まで行き、公時神社の鳥居から登るルートを選びました。
何度も金時山には登っているのですが、この公時神社から登るルートは初めてです。登山の初心者の頃に妻と長女がこのルートを下った時の感想として、段差が大きく歩きにくかったと聞いていましたので少し不安はありましたが、当時に比べれば格段に体力も技術も向上した筈なので心配ないと思います。
今日の天候予報は晴れのち曇りとのことで、雨の心配はなさそうです。
箱根湯本駅前のバス停に集合です
仙石バス停から公時神社まで車道歩きです
仙石バス停から公時神社入口までは乙女峠の方向に向かって車道を歩きます。準備運動の代わりです。
ゴルフ練習場の脇が公時神社への入口になっていて立派な石碑が建っています。
鳥居をくぐり、参道をゆっくり歩きます。参道の左側には金太郎にちなんで大きなマサカリが置かれています。神社で安全祈願をして右手の山道に入ります。登り始めは杉が生い茂る林の中を緩やかに登ります。
大きなマサカリ
杉林の中を歩く
金時宿り石
間もなく「金時宿り石」という二つに裂けた大きな岩が正面に現れます。この岩にも何か伝説があるのだと思いますが、ただ名前の標柱があるだけで解説がありません。
岩の左側を回りこんで登っていきます。段差があるところは丸太で土留めして階段状になっていてとても歩きやすいです。
ちょっと一休み
歩き始めて30分ほどの杉林の中の小広くなった登山道で小休止します。前方の林間から稜線が見えるので、間もなく尾根道に出るかもしれません。この辺りから少し急坂になってきましたが、息が切れるほどではありません。道がトラバースぎみになると直ぐに視界が開け右側から登ってくる尾根道に合流します。
明神ヶ岳
神 山
少し霞みがかかっていますが、前方には後から登る明神ヶ岳、右手には神山や駒ヶ岳が見えます。大涌谷も確認できます。ここから山頂に向けて左に尾根道を登って行きます。ガレの急坂という印象が強かったのですが記憶違いでとても登りやすい道です。余り汗もかかずに山頂に到着しました。
金時山頂で
山頂からは遮るものもなく「富士山が一望」の筈でしたが雲ですっぽり覆われていて見えません。始めて金時山に登ったメンバーはとても残念がっていました。悪い天気でもないのに…。富士山をバックに記念撮影は出来ませんでしたが、あるつもりで写真を撮り明神ヶ岳に向かいます。
登ってきた尾根道を金時神社への分岐まで戻り、分岐から真っすぐ矢倉沢峠まで一気に下って行きます。矢倉沢峠にはうぐいす茶屋がありますが、日曜・祭日だけの営業なのでしょうか、開いていたのを見たことがありません。矢倉沢峠から左の笹の中に付けられた道を行きます。直ぐに左に林道への道を分け右の緩やかな道を登ります。
金時山から眺めるとこの笹の道は、緩やかな気持ち良さそうな草原のように見えるのですが、背丈を越える笹の壁で左右の視界を塞がれひたすら歩くだけの道なのです。視界が少し開けた二つ目のピークで休憩をとることにします。昼食の時刻になっていましたが、もう少し歩いて眺望が良いところで食事にしようということになり先に進みます。
笹の林を抜けると灌木の中の道に変わり、ノハラアザミやトリカブトなどの秋の野草が次々に現れてきます。
開けた所も見つからないので少し登山道が広くなったところで昼食を摂ることになりました。正面にはこれから登る明神ケ岳が見えます。周りには秋の野草が競って咲いています。金時神社の鳥居を潜ってからここまでおよそ3時間半が経ちますが、未だ2時間半以上の歩きが待っていてノンビリもできないので出発します。
フジアザミ
ここからは階段状の少し急な登りになりますが、そう長くは続きません。開けた裸地に出たところでメンバーのTさんからフジアザミを教えていただきました。日本一大きなアザミだそうです。私にとっては初めてのご対面でした。
(今までにもお目にかかっていたのかもしれませんが、花には興味が無く目に入らなかったのかもしれません。)
ノコンギク?やユウガギク?やノハラアザミやトリカブトが咲き競う尾根道を緩く登るとやがて明神ケ岳の山頂に到着します。山頂は360度遮るものが無く展望は抜群なのですが、生憎にも、雲に邪魔されて神山、駒ヶ岳以外は見えなくなりました。先ほどまで見えていた金時山も雲に隠れてしまいました。下り坂の天気予報が的中してしまったのです。外れれば良いのに…。広い山頂には立派な方位版が設置されています。山頂で休憩の後、宮城野に向けて下山します。
登山初心者の時に私自身がこのコースを歩いた印象は、荒れた急坂を延々と歩いた記憶しかありません。標識に書かれている以上に長く時間を要した覚えがあります。南方向の道から明星ケ岳へ向かう尾根道を下ります。
30分ほどで明星ケ岳と宮城野との分岐に着ききす。標識には宮城野40分の表示があります。
少し立ち休みしてから、灌木帯の中を下ります。
赤土と岩とが混ざった不規則な段差の道です。尾根道とは違ってこの道には花もほとんど見かけません。眺望も無くやはり忍耐の下りになりそうです。
しばらく下ると杉の植林地になり、右側が別荘地の長く薄暗い道に入ります。この別荘地が終わるとやっと広い舗装道路に出ます。先行組みのメンバーが到着を待っていました。
更に15分ほど歩いた宮城野橋バス停から小田原駅行きの箱根登山バスに乗り込みます。
けが人も無く予定通り5時に小田原駅で解散となりました。有志の方達と麦芽入りジュースで喉を潤して反省会をしてから帰途につきました。
単独登山が多い私ですが、山仲間とともに登る山もいいもんだと再認識した山行でした。
アキノキリンソウ
ヤマラッキョウ
リュウノウギク
シモツケ
ホトトギス
マツムシソウ
ノコンギク
オヤマボクチ
タテヤマリンドウ
トリカブト
ワレモコウ
オミナエシ
ウメバチソウ
ユウガギク
ノコンギクに留まるアサギマダラ