権現山~弘法山
243m~230m 神奈川県
秦野駅(8:40) → (8:52)権現山登山口 → (9:26)権現山 → (9:46)弘法山(9:56) → (10:46)みかん園(10:56) → (11:23)吾妻山 → (12:00)鶴巻温泉駅
【歩行時間 4時間55分】
小田急線車窓からの権現山です
久しぶりにカブスカウト活動に参加させていただきました。
今日の活動は、秦野市の弘法山ハイキングで大口駅に8時30分集合です。今日の活動に参加するスカウト6名とはほとんど初対面です。全員で7名のカブスカウト隊では何だか少し寂しいです。数年前には10数人のスカウトが居たと思いますが、スカウト活動の素晴らしさをもっと多くの子供に伝えられたらと思います。隊長を含めて引率するリーダー陣6人のうち5人は以前からの知り合いのメンバーで、こちらは変わらずに年季を重ねているみたいです。総勢13名のメンバーで弘法山へ出発です。
弘法山へは、大口駅から横浜駅、海老名駅を経由して小田急線の秦野駅まで電車に乗る大遠征です。スカウト達は行き先を聞いてもピンとこない顔をしています。
相鉄線では全員が座ることができました。小田急線では、他の団のカブスカウト隊が鶴巻温泉駅で降りるのを見掛けました。目指すは同じ弘法山でしょうか?
秦野駅で準備を整え、駅前から男女別のチームに分かれて別ルートで弘法山公園登山口へ向かいます。長い電車の移動で疲れたのか早くもストライキを起こしたスカウトに「頑張ろう」と励ましながら歩かせようとするリーダー達の対応は素晴らしく、直ぐに他のメンバーのもとに戻れました。
水無川沿いを歩いていると川の堰に大きな「あおさぎ」が佇んでいるのを見つけました。スカウト達も見ることができたようです。また、金目川にかかる弘法橋では、川岸の枯れ枝に留まっているコバルトブルーの羽をした「カワセミ」を発見しました。スカウト達も目をキラキラさせてじっと見つめています。ここでゆっくりしてもいられないので、男子チームの待つ登山口へ急ぎます。登山口で男子チームと合流し、川で見た鳥たちの話をしましたが、男子チームは発見することができなかったようです。
隊長の指揮のもと全員で準備体操を済ませ、いよいよ登山道に入ります。このコースでは浅間山までの灌木帯の中の階段と、少し下って権現山までの登り返しが一番つらいところです。
登り始めの階段は昨晩の雨で滑りやすく、慎重に歩を進めます。山登り初体験のリーダーも遅れることなく登っています。「ゆっくり」「滑るから気をつけて」と声を掛け合いながら登ります。山頂直下で水分補給の休憩をとり、間もなく前方の視界が開けると浅間山山頂に到着です。
視界が良いときは、箱根の山や富士山が一望できるのですが、あいにく靄が掛かっていて見えません。展望台は通過して権現山へ向かいます。権現山直下の階段は今日の最大の難所ですが、誰一人として脱落することなく登りきりました。権現山の山頂は広い園地になっていて、ここから弘法山にかけては桜の木が多く「桜まつり」が行われるところです。山頂には既にたくさんの登山者が休憩していて、他の団の元気なスカウト達も見えます。
隊長の号令で双眼鏡だけ持って野鳥観察のために鳥の水場へ向かいます。先に陣取っていた数人のカメラマンが場所を譲ってくれたのですが、残念なことに一羽も鳥が見えません。何とか一羽でも見せられたらと一所懸命、探すのですが声はすれども姿は見えず、見つかりません。諦めて帰ろうとしたとき日当たりの良い木立の回りを数羽の鳥が飛び交っているのを見つけました。あるスカウトは「見えた。緑と茶色の鳥だ」と叫んで、すかさず野鳥の種類が書いてある掲示板のところへ跳んで行き、「メジロだ」と言いながら得意そうに戻ってきます。何人かのスカウトはメジロを見ることができました。
野鳥観察の後は、少し早いのですが昼食をとることになりました。スカウトのお祈りの言葉に続き皆で「いただきます」。昔ながらの梅干おむすび、昆布入りや鮭入りのおむすびなどスカウトのカブ弁も少しずつ変化しているようです。自分で持ってきた貴重なお菓子を皆に配っているスカウト。あちらこちらで物々交換も始まります。
昼食後は手旗訓練です。先日、数字の1から5までを練習したので、今日は更に6から10を習います。隊長の号令に合わせて、手旗を振るスカウト達。隊長の「6」のユニークな姿に一同爆笑しながら練習を続けます。今度は男女2組に別れ、約100メートル離れたところから手旗信号を相手チームに送り、受け取ったチームが解読するというゲームをします。周りに居た登山者達も興味津々で見物しています。始めは上手くいかなかった送信も次第に慣れ、スカウト全員の送信は全て正確に解読することができました。こんなに短時間で習得してしまうスカウト達の能力の高さに脱帽です。
権現山から弘法山までの間の「馬場道」と呼ばれる桜並木を少し行き、毎回立ち寄るクヌギの木の周りでスカウト達はドングリ拾いです。今年は木の実が少なく、残念ながらドングリは見つかりませんでした。
滑りやすい階段を登り返すと弘法山の山頂で、大師堂や鐘楼、乳の井戸があります。今年は例年に比べて暖かく紅葉には未だ早いようです。スカウト達は「乳の井戸」で先を争うように水を飲んでいます。Uリーダーからスカウト達にこの井戸水を飲むと乳の出がよくなるという謂れの説明がありました。
弘法山の山頂ではカブソングの練習です。先日開催された地区ラリーの時に覚えたという「カブラリーの歌」をAスカウトのリードで合唱です。少し恥ずかしいのか元気な歌声は聞けませんでした。次はスカウトがお楽しみにしているみかん狩りです。弘法山からは滑りやすい土の道を下るのですが、スカウト達はみかん狩りに気が急くのかとても軽快に進みます。
恒例となったみかん狩りで毎回お世話になっているみかん園に入ります。木に登って大きなみかんを採ろうとするスカウト。甘いみかんの木を見つけて離れないスカウト。みんなお腹いっぱいになるほどみかんをいただきました。みかん園のご好意で一人3個のお土産までいただけると聞き歓声が上がりました。
隊一同でみかん園の皆様にお礼を告げ、鶴巻温泉駅へ向けて出発します。スカウト達の手には、お家の人へのお土産にと採ったみかんの入ったビニール袋がしっかりと握られています。みかん園からアップダウンの尾根道を、途中の吾妻山まで休憩することなく一気に進みます。吾妻山からはやや急な粘土質の道を下りますが、しりもちをつくスカウトも無く、無事に下山口へ下ることができました。東名高速の下をくぐり温泉街を抜けると鶴巻温泉駅前広場へ出ます。鶴巻温泉駅からの小田急線では、厚木駅から乗り込んできた世田谷8団の隊長と挨拶をしました。初対面でも気軽に会話ができるのも、スカウト隊に所属している連帯感からだと思います。
相鉄線では全員が座ることができ、しばらくお喋りしていたスカウト達もいつの間にか全員お昼寝タイムに突入です。横浜駅で東神奈川駅組と大口駅組に別れて帰宅の途につきます。アクシデントも無くとても順調に16時30分大口駅に到着し解散となりました。久しぶりに活動に参加し、躍動するスカウト達の姿を見て活力をもらいました。
隊長以下、リーダーの皆さん、そしてスカウト達ありがとうございました。また機会があれば参加させていただきます。