城山~高尾山

670m・599m  東京都・神奈川県

2000年11月19()  晴れ
【メンバー】 単独

小仏バス停 → 小仏峠 → 城山 → 高尾山 → 高尾山口

 

小仏峠で休憩します

何度も登っている高尾山ですが、城山方面からのルートは経験が無かったので紅葉見学とトレーニングのつもりで出かけました。高尾駅からの京王バスを小仏バス停で降り、景信山への登山口を過ぎて小仏峠へ向かいます。
杉林の中の林道は旧甲州街道で、江戸時代は東京都八王子市と神奈川県相模原市を結ぶ交通の幹線であったようです。杉林の中の道も汗も掻かない間に小仏峠に着きます。

紅葉のオレンジがきれいです

杉の大木に囲まれて薄暗い小仏峠は八王子方面が開けていて、置かれたベンチに数人の登山者が休憩しています。
茶屋ではお婆さんがビニール袋に小分けして取れたてのキノコを売っていました。買おうとも思いましたが、潰れてしまうと美味しくないのでやめておきます。

茶屋の前を過ぎ竹林に引かれて左側の道を進みました。
後に知ることになるのですが、右手にもう一段上がると相模湖や富士山方面が一望できる休憩するのに絶好の場所があるのです。この時は気付かずに通り過ぎていました。

木の間超しに相模湖が見えました

やや右寄りに登ると尾根道と合流します。ここから高尾山までは尾根道歩きになりますが、左右が樹木に覆われていて展望はききません。
やや急な階段状の坂道と左側の巻き道との分岐に差し掛かり、多くの方は急坂を登って行きますが、私は平坦な巻き道を進むことにしました。自分のモットーとして出来るだけ体力を消耗しない方を選ぶことにしているのです。

城山から高尾山を遠望します まだ距離はあります

巻き道は城山を半周して反対側から階段で登るようになります。これなら初めから階段を登った方が良かったみたいです。城山の山頂は広くて茶屋が建ち、その周りには沢山のベンチが置かれています。電波塔が建ち自然の景観を損ねています。しっかりしたトイレもあり観光地として満点です。
南側の尾根の先にはこれから行く高尾山、南西には丹沢山塊や富士山が一望できます。ノンビリと日向ぼっこしながら昼寝をしたい気分になるところです。

モミジもすっかり色付いています

少し早いですが昼食にします。
ガスバーナーで沸かした湯をカップ麺に注ぎ食べようとして箸を忘れたことに気がつきました。さすがに熱くて手では食べられないので、箸のために茶店でおでんを買う羽目になりました。
でも暖かいおでんがとても美味しく感じられました。

このモミジはバックの色に同化してしまっています

食べ過ぎのお腹をへこませるために少しハイペースで歩こうと出発しましたが、ゲップが上がって気持ちが悪くなり直ぐにやめました。
もみじ平の付近では、モミジの紅葉が見ごろを迎えていました。写真家気取りでいろいろな角度から被写体を狙います。被写体は良いのですが腕の方が今一で…。

とても歩きやすい道です

尾根道は少しアップダウンはありますが、とても歩きやすい道です。一丁平辺りでは、紅葉狩りの観光客を大勢見かけました。ケーブルカーなどでお手軽に登れる高尾山ならではの光景だと思います。
しかし、大きなアップダウンは無いのですが、疲れてくるとこの僅かな登りが苦になってきます。高尾山頂への直下の階段は、まるでいじめられているように感じました。

高尾山への尾根道

混雑の高尾山頂

稲荷山コースの紅葉です

高尾山頂は、紅葉を楽しみに登って来た人、人、人で超満員。立ち止まっているところがないくらい混みあっているので、休みも取らずにこの場から逃げることにします。
空いていると確信していた稲荷山尾根方面への階段を下ったところのベンチも満席で、これではしばらく下らないとスペース確保は無理かもしれません。

快調に歩きます

稲荷山コースの樹林の中をスピードを上げて下って行きます。高尾山は観光の山なので歩き慣れない方が沢山居ることを覚悟して登らなければなりません。
行く手を遮られたりもしますので、スローペースに合せられる忍耐を身に着けることも必要となります。

稲荷山登山口近くの紅葉は圧巻です

稲荷山コースの終点近くは、紅葉が真っ盛りでモミジのトンネルの中を歩くようになります。何度か高尾山に来ましたが、これほどまでに綺麗な紅葉に出合ったことは記憶にありません。
最後の木製階段を下り切ると清滝駅の脇に到着します。 久しぶりの高尾山でしたが、今までとは違う顔を見たような気がしました。