幕山~南郷山
625m・611m 神奈川県
幕山浄水(10:40) →(11:40)幕山 →自鑑水 →南郷山 →大石が平 →幕山浄水場
幕山(左)と南郷山
年末恒例の熱海・箱根旅行のついでに、家族で幕山と南郷山へ立ち寄りました。北横岳に登ってからは、我が家では旅行のたびに「ハイキング」がプログラムに入るようになりました。子供たちも特に嫌がることも無く付いてきます。家で威張っている父親に山登りでは絶対に勝てると思っているからでしょうか?確かに子供たちが山を登るスピードには完敗です。
この日もいつものように西湘バイパスから真鶴道路を進み、西浜交差点で左折して幕山公園に向かいます。駐車場があるか心配していましたが、幕山公園には出来たばかりのような立派な無料駐車場がありました。
幕山公園は梅の名所として知られ、熱海の梅園に負けないくらいの広さがあります。幕山は梅だけではなく初級者のゲレンデとしても有名なのだそうです。
山登りというよりも軽いハイキング程度ということで、水を持つだけの軽装備なので楽チンです。
駐車場を出発すると直ぐに幕山の岩場が見えます。
ハーケンを打つ音がカーンカーンと響いている方に目をやると、岩壁に人がへばりついています。よくもあんな危険なことをするのか気が知れません。私には絶対にできないと思います。
幕山山頂へはよく整備された公園内の遊歩道を進み、直ぐに九十九折れの広い道を登ります。徐々に相模湾が視界に入ってきます。歩きなれない私にはこの程度の登り道でもかなり体に堪えます。
何の変化も無い道をただひたすら登るだけで、折り返すたびにまだ終わらないかと思います。私が想像していた軽チン登りではありませんでした。
幕山は標柱が一本立っているだけの寂しいカヤトの山頂でした。ちょっと一休みして今度は南郷山に向かいます。
カヤトの原に沿って広々とした道を進み、薄暗い檜林を過ぎると林道に出ます。
南郷山に向かう途中に「自鑑水」という池があるようなので、そちらを経由して行くことにします。
自鑑水は「源頼朝が石橋山の戦いに敗れ山中を逃れてこの池にたどり着き、水面に映る自分の惨めな顔に悲観して自殺を計ろうとして、湯河原の豪族土肥実平に引き止められたところ」といわれているそうです。
渇水期には涸れてしまうようで、窪地のようになっているだけで期待はずれでした。
自鑑水を右に見て雰囲気の良い竹林の中を進むとまた林道に出ます。林道を左に回りこむと左に南郷山への直登になります。
人を小バカにしたような急な一本道で、土の部分が滑りそうな感じです。今までにこんなに急なところを登った記憶がありません。草の根に摑まりながら登りきると直ぐに南郷山の山頂です。
南郷山は幕山ほど広くはありませんがカヤトの山頂で、南側には鶴の形をした真鶴半島がはっきり見えます。でも東側がゴルフコースになっていて興ざめです。山頂では男性3人パーティと一緒になりましたが、この中の小父さんは山の素人っぽい私達に色々教えたいらしく、あーだこーだとうんちくを述べていました。生返事をしていて、内容はすこしも覚えていません。でもこの小父さんに家族全員の記念写真を撮っていただきました。箱根の山が邪魔をして富士山も見えないし、他に興味を引くものもないので直ぐに下ることにしました。
例の直登を今度は下ります。登りの時よりも慎重になります。林道に降り立ち来た道を戻ろうとも思いましたが、能が無いので幕山の北側を回りこむ道を少し遠回りして幕山公園を目指しました。
途中に大石平の標識がありましたが、何の変哲も無いところのように感じましたが、私だけでしょうか?
子供らは元気いっぱいに何事もなかったかのようにはしゃいでいました。