石 老 山

694m 神奈川県

1997年12月3日(水)  晴れ
【メンバー】 単独

石老山入口(9:25)→(9:55)顕鏡寺(10:05)→(10:35)融合見晴台(10:40)→(11:15)石老山(12:15)→(13:05)大明神展望台(13:15)→(14:05)ピクニックランド前バス停

【歩行時間:3時間15分】

がんばらない山歩き」著者の伊藤幸司さんが著書の中でミニサイズの名山として冬場に登ることを推薦していた石老山へ行ってみることにしました。
自宅からの距離もそれほど遠くなく、相模湖の手前にある低山なので、交通も調べずに気楽な気持ちで家を出ましたが、これが間違いでした。
自宅を6時30分に出て登山口の石老山入口に到着したのは約3時間後の9時25分でした。橋本からバスを利用して渋滞に巻き込まれたのです。事前調査を怠った結果、多くの時間を浪費してしまいました。

ガイドブックに書かれていた通り、バス停には「石老山登山口」と書かれた大きな看板が建っていました。私と同じバスから降りた人は誰もいませんでした。
バス停から相模湖病院を目指して舗装道路を進みます。
病院の裏手から少しコケの付いた石の登山道が始まります。私は体のバランスが悪いためかスリップし易く、敷き詰められた石の上を歩くのがとても嫌いです。顕鏡寺までは、名前が付いた大きな岩がたくさんあり宗教的な感じがします。
顕鏡寺に着くと休憩している28人パーティに出会いました。どうも登山教室のような雰囲気でした。

少しの休憩後、この方達より先に出発します。
融合見晴台まで同じように大きな岩と出会いながら登ります。
融合見晴台は、見晴台かと思えるような見晴しが利く場所が見つかりませんでした。
ここからは緩い尾根道を登ります。
登りきったところに三角点標のような石柱があったので山頂だと思って、三脚を立てて記念撮影をしていると、さっきの28人パーティが「こんにちわ」といって通り過ぎていくではありませんか。
ひょっとして山頂じゃない?
その通り、山頂は一旦少し下って登り返したところにあり、恰好悪い見本を見せてしまいました。

山頂は西側が開けていて、丹沢山塊と富士山と南アルプスの雪山が望めます。低山の割りに高度感もあります。
例の28人と一緒に山頂でカップラーメンの昼食にします。家から持ってきたポットの湯を入れたのですが、お湯が冷めてしまったためか、気温が低いためか、麺が柔らかくならず芯があるまま我慢して食べることになりました。
28人は12時に出発するようなので、少し後にずらして出発することにします。
出発まで山頂をうろうろしていると、3人組の女性が元気に到着したかと思うと「あの山は何?こちらは?」と矢継ぎ早に聞かれて面食らってしまいました。

中央のピークが丹沢山塊の最高峰「蛭が岳」左の木の陰が大山・右側の三角が大室山)

聞かれても所詮答えられる筈もなく、首を傾げると3人組みは向こうの方へ行ってしまいました。
大山と大室山くらいは分かりましたが、丹沢山も蛭が岳も区別が付きませんでした。
山頂を後に大明神展望台を目指して下っていきます。
左側が開けた比較的高低差のあるアップダウンを繰り返す道で、脚にダメージを与えているのを感じます。
また、右膝裏の筋を痛めました。大山での後遺症を再発させてしまいました。念のために痛み止めのスプレーを持ってきて良かったです。

大明神展望台で2人組の女性にお会いしました。テーブルを挟んで展望を楽しんでいると「みかんを食べませんか?」と声を掛けられ、ご馳走になりました。私はお返しに差し上げられるような余裕の物を持っていないのでいつも頂くだけです。
一人から遠くに見える雪山は何かと尋ねられましたが「分かりません」とお答えするしかできませんでした。
一人歩きの登山者は、山のベテランのように見られるのかもしれません。
大明神展望台からは樹林の中を右足をかばいながら慎重に下ります。林道終点の蓑石橋に出たときにはホッとしました。
沢沿いに林道を行くと相模湖村休養キャンプ場があり、その先に渡船場への道標がありましたが、これ以上歩きたくないのでそのままピクニックランドバス停に向かいました。
少しして先程の女性2人組みも到着したので挨拶をしました。バス停からは、同じ間違いを繰り返すことなく、もちろんJR相模湖駅へ向かいました。