南  岳  【3,033m】

天狗原稜線分岐付近からの南岳です


槍ケ岳から穂高連峰へ延びる尾根の最南端に位置することから、1909(明治42)年、南岳と名付けられたそうです。 南岳の南側の大キレットで一旦標高を落とし、更に北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳へと3,000m超の連峰に連なっていて、まさに北アルプスの主脈といえる山々です。 この中で、南岳は、大喰岳や中岳と同じように、著名な槍ケ岳と穂高岳を繋ぐ稜線にある一つの峰でしかなく、決して主役にはなっていない存在です。北岳と間ノ岳の間にある中白根山(3,055m)のような存在ですね。
しかし、南岳から槍ケ岳までの3,000m峰の稜線は、一度に3,000m峰を四座も登れ、右に常念山脈、左に笠ヶ岳から三俣蓮華岳へと連なる山々を眺めながら歩けるお得なコースになっています。